四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『ん?』

2017.03.31

授業中に問題の解説をしているときも、質問に答えているときも、その途中で「ん?」という顔をする生徒がいます。一方で、「うん、うん」とうなずきながら聞いている生徒もいます。お子様はどちらのタイプでしょうか。


もちろんそれだけで判断することはできないのですが、私のなかでは「ん?」という顔をするお子様の方が伸びるイメージがあります。「ん?」も「うん、うん」もなくて、黙って下を向いていたり、鉛筆や消しゴムで手遊びをしていたりする場合は論外ですけれど...。


解説や説明を聞いていて、「ん?」「あれ?」という顔をする生徒は、しっかりと頭を回転させながら聞いているのだと思います。途中まではわかっていたけれど、「あれ?いまのところわからなかった」ということに自分で気がついているわけです。一方で「うん、うん」というタイプは、なんとなくわかった「ふり」をしているだけの場合があります。先生に対しては「聞いていますよ」というアピールをしているのですが、頭の中では思考が止まっていたり、まったく違うことを考えていたりする場合もあります。


授業をしているときに、「ん?」というタイプの生徒がいると、実はとても助かります。時間がなくてちょっと早口で解説をしていたりするときに、その生徒が「ん?」っていう顔をしてくれると、「おっと、少しゆっくり教えるか」というように切り替えられるものです。


「うん、うん」というタイプのお子様に説明するときには、理解しているかどうかの確認をするようにしています。「わかっている?」「わかった?」と聞いても、だいたいの場合は「はい」とか「うん」とかという答えが返ってきます。本人も「なんとなくわかった」と思っているので、ウソをついているわけではないのですが、説明した通りにやらせてみようとしてもなかなかできないことが多いのです。個別に質問対応をしている場合などは、説明をしていた紙をかくして「先生が書いた図と同じものを書いてごらん」というようなやり方をしてみたり、途中までヒントを与えて「あとは自分でやってきてごらん」とあえて突き放してみたりと、お子様のタイプによって教え方を変えています。


ご家庭でお子様が質問をしてきたときは、「本当に頭を回転させながら聞いているのか」という点について、お子様の表情を見ながら確認していただくとよいでしょう。

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