四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『ハノイで考えたこと① ~通貨換算~』

2017.05.26

マンゴスチンという果物をご存知ですか。私はとても好きです。今回一緒に行った早稲田アカデミーの職員(2名)に現地の市場で食べさせたところ、口をそろえて「美味しいですね」と言ってくれました。ドリアンが「果物の王様」と呼ばれているのに対して、マンゴスチンが「果物の女王」と呼ばれていると聞いたことがあります。市場でマンゴスチンを買ったときに、9個で27,000VND(ベトナムドン ベトナムの通貨単位)でした。


えっ...という金額ですよね。日本で「27,000」という値札がついている果物を見たら驚いてしまうでしょう。しかし、27,000VNDを日本円に換算すると、約135円です。だいたい通貨レートは「1VND=0.005円」です。実はこの計算が慣れるまで時間がかかりました。


1単位当たりの金額が日本円と比べたときに「高い」場合は、単にかけ算をすれば換算できます。例えば「1USD=110円」という為替レートであれば、110をかけるだけで日本円の感覚がつかめるわけです。たとえば「25USD=2,750円」という具合に。もちろんベトナムでも0.005をかければ計算できますが、パッと暗算で出すのは難しいでしょう。実はこんなところにも算数的な「工夫」が必要になるのだなと感じました。


ひとつの方法としては「1,000VND=5円」として計算する方法があります。27,000VNDであれば、「1,000で割る=0を3つとる」そして「5をかける」、「27,000÷1,000×5=135」という考え方です。ところがこれも、なかなかその場で暗算するのはやっかいです。


一番よく使われるのは、「0を2つとって半分にする(2で割る)」という方法です。その場で暗算するときには、こちらの方が圧倒的に速くなります。「27,000÷100÷2」という考え方なのですが、お分かりいただけますでしょうか。この考え方の根底にあるのは「0.5を掛ける=2で割る」という工夫です。かなり算数的な感覚ですよね。おもしろいなぁ...と思い、小4のクラスで話してみようと考えながら市場で買い物をしていました。


ちなみに街角で食べたフォーは55,000VND、1週間も海外にいるとさすがに持って行った洋服も底をつき、現地で調達したTシャツが125,000VND、それぞれ日本円に換算するといくらくらいになるか、暗算できますでしょうか。


マンゴスチンは果物なので、検疫を通さなければならず、日本には持ち込めませんでした。校舎の職員にも食べさせてみたかったなぁと思いながら帰国をしたところ、なんと錦糸町のアジア食品店の店頭に並んでいるのを見つけてしまいました。ただ値段は7個で800円。ベトナムでは買えば1個15円なのに、日本では1個115円になっていました。ちょっと悩んだのですが、日本では滅多に手に入りませんので、買ってみました。

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