四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『親子で笑顔になれる瞬間』

2017.11.29

1歳の子どもを持つ職員との会話の中で、「私たち両親が笑顔でいると、子どもの機嫌がいいんですよね」という話がありました。とてもよくわかる気がしましたし、それは別に幼児期だけのことではないだろうなとも思いました。


子どもは親の気持ちをとても敏感に察知するものです。10歳前後までは、親からどう評価されているかが一番大きな関心事だといわれています。たとえば、テストを受験した際にも、お父様やお母様がどう評価してくれるかが、一番気になるわけです。


精神的に成長してくれば、子どもの世界も広がり、だんだんと「親の気持ち」以外にも気になることが増えていくものですが、少なくとも小学生の間は(もしくはそれ以上になっても)「親の気持ち」が、お子様の心の中で非常に大きな位置を占めるのは間違いのないことでしょう。


もし、ご家庭の中でお父様とお母様がケンカをしていたら、お子様はどんな風にそれを見ているのでしょうか。そしてそのケンカの原因が自分のことであったとしたら……。もちろん、お父様とお母様の間で意見が対立することはあるでしょう。また、お子様のテストの結果が悪ければ、お父様もお母様も機嫌よくお子様に接することができない場合もあると思います。


ただ、中学受験という大きな目標に向かっていくお子様にとって、一番必要なのはお父様やお母様の応援であり、サポートであるはずです。受験直前期だけでなく小3・小4であったとしても、毎週学習する内容は、その学齢のお子様にとってはレベルの高いものです。お子様は「自分にできるだろうか」という不安を抱えながら、毎週問題に取り組んでいるのです。その不安を拭い去り、前向きに学習に向かうための後押しとなるのは、やはり「お父様やお母様の支え」であるように思います。「お父さん、お母さんが応援してくれているからがんばる。応援があるからきっと自分にもできるはずだ」そんな気持ちで学習に向かっていってほしいと考えています。


前向きな気持ちをつくるためには、「自己肯定感・自己効力感」が必要だといわれることがあります。「自分には無理だ、自分にはできない」という「自己制限・自己否定」的な気持ちではなく、「きっと自分はできるはずだ」と思うことが大切なのです。実際に私が担当し、成績をグンと伸ばした生徒は「自己肯定感」を強く持っていたように感じることが多くありました。この「自己肯定感・自己効力感」をつくるためには、お父様やお母様が自分という存在を認めてくれていると思えることが必要だと考えています。


親子で、ご家族で「笑顔で過ごせる瞬間」というのは、そういった点でもとても大切な時間だと思うのです。これから慌ただしい年末年始を迎えます。ただ「クリスマス・お正月」といった、お子様にとって楽しいイベントが続きます。ぜひ、お子様と一緒に笑顔で過ごせる時間を大切にしてあげてください。

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