四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『国語の勉強の仕方がわからない……』

2020.06.26

今週に入ってからは、梅雨らしい空模様と夏のような陽気が日替わりでやってきているような天気です。今年の夏は「猛暑」が予定されているという話を聞きましたが、マスクもまだ手放せない中で、体調管理が気になる季節となってきました。6月から7月は「季節の変わり目」、その先には「暑い夏」がやってきます。例年とは違い、学校の夏休みも短期間となる中で、お子様方の体調管理には、何卒お気を付けください。我々もマスクをしての授業は意外に体力を消耗いたしますので、職員たちへも体調管理をしっかりと行うように呼びかけています。


早稲田アカデミーでも夏期講習会夏期集中特訓へ向けた準備が加速しています。夏はお子様が一番「伸びる」時期です。例年とは異なる「夏」となりますが、同じレベルでの学習がしっかりとできるように準備を整えてまいります。この夏、お子様方がさらに「伸びる」ように早稲田アカデミー全校舎で応援させていただきますので、ぜひ、お子様と早稲田アカデミーにご期待ください。


今日は国語の学習方法について書かせていただきます。生徒や保護者の皆様からいろいろとご相談をいただくことがあります。特に生徒からは「国語の学習の仕方がわからない」、保護者の皆様からは「家でどのように国語を教えればよいかわからない」、というような相談が多いです。一言で申し上げれば、国語は他の科目と学習方法に「違い」があります。


算数は正解がひとつしかないけれど、国語は複数あるように思える、というような言葉を聞くことがあるのですが、それは半分正しく、一方では言葉が足りないとも思います。もちろん国語の記述などでは「部分点」などもありますし、自分の意見を書かせる問題などでは、答えが複数あるように感じることもあるでしょう。しかし、そこにはある程度はっきりとした採点基準があり、算数の採点と同じように厳密に○×が付くのです。


国語と他の科目の学習において、一番大きく違うのは、「考える過程」がはっきりとわかる形で残るかどうかという点です。


算数では問題を読んだところから、答えを出すまでの「考える過程」がはっきりとわかります。それは図や式などの形でノートに残るわけです。一方で、国語の問題はその過程がノートに残ることはほとんどありません。選択肢の問題を解くときに、どのように考えて、どのように解答に至ったのかをきちんとした形で残すことは非常に難しいわけです。その点において、国語の勉強の仕方がよくわからないという生徒の気持ちはよくわかります。文章を読むときに、なんらかの形で考えた(読んだ)過程を残しておきたいと思う生徒は、読みながら文章に線を引いていったり、印をつけていったりすることもあるようですが、なかなか効果的に実行するのは難しいと思います。


国語が苦手な生徒へのアドバイスをさせていただくとするならば、以下のような内容が一般的です。


まずは、線を引いたり、印をつけたりしなくていいから、じっくりと読んで頭に文章全体を入れる学習から進めるとよいでしょう。よくおすすめするのは、塾で扱った過去のテキストの文章を「解く」ためではなく、単純に文章として「読む」学習です。一度扱った文章ですが、多くの場合、書かれていた内容は頭に入っていないでしょう。


次に、問題を解くときには本文中のどこを根拠にして、その答えを選んだのか(考えたのか)をはっきりさせるようにトレーニングをしてください。選択肢の問題の場合、それで間違えたとしてもかまわないのです。自分はこう考えたけれどここのところで間違えた、という見直しができるようになってくれば、次に同じような問題が出題されたときに生きてくるはずです。記述の問題であれば、初めのうちはいきなり文章としてマス目を埋め始めるのではなく、書き込むべき要素を整理してから書くようにするのもひとつの方法でしょう。


いずれにせよ、国語の問題を解く際の自分なりの解答フォームを形づくることができれば、国語の学習そのものが嫌いではなくなり、それに伴って成績も向上していくはずです。

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