四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『1回で正解を出す!』

2017.08.23

早いもので、早稲田アカデミーの夏期講習会も終わりに近づいてきました。8月後半から授業がスタートする小学校もありますので、今年度の標準的な日程では、明日(8/24)が小3~小5の夏期講習会最終日となっています(校舎やクラスによって異なる場合もありますので、詳しくはお通いの校舎の案内・時間割をご確認ください)。


夏期講習会が終わった8月下旬から9月初旬にかけて、各学年で大きなテストが用意されています。早稲田アカデミー主催の模試としては、「小1~小3サマーチャレンジテスト」「小4・小5記述力模試」「小6NN志望校別オープン模試」「小6筑駒中オープン模試」「小6小石川オープン模試」などがあり、さらには各学年で「YT公開組分けテスト(小4・小5必修テスト)」も実施されます。いずれの模試・テストも「夏の学習の総まとめ」としてとても大切なものです。


「夏休みにがんばったから、きっとよい成績がとれるはず」と考えているお子様もいると思いますが、塾に通っている生徒たちはみんな同じようにがんばっているはずです。また、がんばった成果が比較的早くアウトプットできる生徒もいれば、得点として表れるのに少し時間のかかる生徒もいます。ですから夏の成果の表れ方は、生徒によって違ってくるものです。ただ、夏休みの大きな目標としていたテストですから、よい成績を残したいという気持ちは誰もがお持ちのことでしょう。一方で、「いまの実力をしっかりと出し切る」ということも、この時期のテストではとても大切なことだと、私は考えています。今回はそのためのアドバイスを。


お子様が計算ミスをよくする場合、保護者の皆さまはテスト前にどのような言葉を掛けていますでしょうか。「ちゃんと見直しをしなさいよ」とおっしゃっていないでしょうか。中学生以上になってくれば、計算式の見直しをして、自分でミスを発見することもできるようになってきます。しかし、小学生にとって「自分のミスを発見する」というのはとても難しいことなのです。自分では正しいと思って解き進めているわけですから、答えを出した後で少しくらい見直しをしたとしても、なかなかミスは見つからないものです。


私は算数を教えるときに「見直しはしなくていいから、1回で正解にたどりつきなさい」という話を生徒たちにします。もう少し具体的にお伝えすると「まず正解までたどり着く道筋を考えてから、あわてずにしっかりと図や式を書いて答えを出す」「いま出している数字が何を表しているかをきちんと意識し、理解しながら計算をしていく」というような内容です。


もし、全問解けて時間に余裕があったら、そのときは「問題文を読み直す」ように指示しています。これは算数だけではなく、国語や理社にも有効な方法です。というのもテストのミスで一番多いのは「問題文の読み間違い」だからです。「兄の年齢を問われているのに、弟の年齢を答えてしまった」「正しくないものを選ばなければならないのに、正しいものを選んでしまった」など、誰もが一度や二度は経験しているのではないでしょうか。こういったミスを防ぐために、「問題文の読み直し」は非常に有効な見直しの方法なのです。

同じテーマの最新記事

2017.08.23 『1回で正解を出す!』
2017.08.18 『夏休み後半戦!』
2017.07.31 『親が先回りをして...』
2017.07.28 『夏期合宿が始まります!』
2017.07.26 『ハチマキ。~努力の証~』
資料請求はこちら