四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『冬から新年度に向けて……』

2020.11.20

「中学受験学習を進める小学生にとって、一年の中で大切な時期を二つ」と問われたら、迷わず「夏(7月~8月)と冬(12月~1月)」とお答えします。


今年の夏は新型コロナウイルスの影響による「学校休校」の影響で、夏休みは短くなってしまいましたが、例年であれば、夏は年間で一番まとまった学習時間がとれる時期です。また、学校が休みというだけではなく、夏はお子様を大きく成長させる時期でもあると考えています。小6受験学年にとっては、受験に必要な学習単元を総復習し、秋以降に「実戦力・得点力」の向上を図るための土台をつくるとても大切な期間でもあります。非受験学年においても、そこまでの復習をするとともに、秋以降に一段階レベルが上がる学習へ向けた先取り学習を、密度高く行うための重要な期間となっているわけです。


一方で、冬休みは期間こそ短いのですが、やらなければならないことそのものは、夏とはそれほど変わりません。もしくは、学習量ではなく学習内容で考えれば、夏以上に「濃い」学習を進めることが必要です。各学年の総まとめ的な学習を行いながら、新学年からの学習に備えた「橋渡し」的な学習を行っていくことが必要な時期なのです。


早稲田アカデミーで進めている四谷大塚の予習シリーズカリキュラムの学習難度は、右肩上がりにだんだんと難しくなっていくというよりは、テキストの切り替わりの時期に大きく難度が上がるイメージです。たとえば、国語で扱う文章レベルが「小学校高学年対象」から、テキストが切り替わると「中学生・高校生対象」のレベルに「ポン」とあがるような感じです。当然、その切り替わりの時期となる「夏」「冬」の講習会が重要になってまいります。


さて、学習面では大切となる冬休みですが、小学生にとってはなかなか学習に集中できない時期でもあります。クリスマスがあり、年末のあわただしさがあり、お正月があり、お年玉をもらって……、気が付けばやろうと思っていた学習が中途半端なままで終わってしまうということも多いでしょう。逆に塾の講習会があるからといって、クリスマスもお正月も関係なく、勉強に終始する冬休みというのも味気ないものですし、私はおすすめしません。もちろん、小6受験生にとっては入試直前の時期ですので、そんなことは言っていられないのですが……。先日、小6生と話をしているときに「クリスマスプレゼントなんて欲しくないでしょ?」と聞いたら、「いや、欲しいです。志望校の合格が」と言っていました。


今年は、冬休みも例年よりは短くなる地域が多いようです。新型コロナウイルスの影響下での年末年始の過ごし方も、テレビなどで報道されるようになっていますが、いつもとは違う年末年始になることでしょう。年末年始のあわただしさの中で、密度の高い学習を行っていくとなれば、しっかりとした事前の計画が必要になってくるはずです。学習だけではない予定もお考えいただきながら、早稲田アカデミーの講習会の日程なども含め、お子様が充実した冬休みをお過ごしいただけるようにお考えいただければと思います。12月には早稲田アカデミー各校舎で「個別面談」が行われ、冬の学習課題なども個別にお話しさせていただきますので、うまくご活用ください。先日から、早稲田アカデミーHP上で「オンラインクローバーセミナー」の第2弾として、「冬から新年度に向けて」というテーマでお話しした映像も配信しておりますので、よろしければご覧ください。

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