四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『さぁ、次のステージへ!』

2017.08.30

夏期講習会の授業が終わって、ある講師がうれしそうに報告してくれました。「先生が講習会の前に、一緒にがんばろう!って言ってくれたから、がんばれた。算数はまだまだだけど、国語は少しずつできるようになった。ありがとう!」と生徒が声を掛けてくれたそうです。それを聞いて、私も本当にうれしくなりました。


塾の講師が生徒と接する時間は、学校の先生と比べれば長くありません。ただ、受験という大きな目標に向かって一緒に努力をしていくなかで、塾の講師の一言はときに大きく生徒の心に響くことがあるようです。テストでよい結果が出たときの「がんばったね!」の一言や、ちょっと手を抜いてしまったときの「もうちょっとがんばれ!」の一言が、そこからの学習や生活に良い影響を与えるものと考えています。


私たち講師の言葉を、生徒たちが覚えていて驚くことがあります。先日、小学校5年生の夏期講習会の授業で、小3の夏に話したことを覚えていた生徒がいました。「そういえば、そんなことも言ったなぁ」という程度の記憶しかなかったのですが、その言葉が「算数をきちんと考えて解く『きっかけ』になった」と彼は言ってくれました。


小学校や中学校のときに塾の先生から聴いた話など、いつか忘れてしまうかもしれません。ただ、そのときに少しでもプラスの方向に気持ちが動く「きっかけ」となれば、その子の今後の人生に影響を与えられるかもしれない――。そんな気持ちで毎日生徒と接するのが、私たち塾で働く者の基本でもあると考えています。


夏休みが終わりました。夏は子どもが大きく成長する時期です。夏期講習会や夏期合宿での経験は、秋からの学習に大きな影響を与えるでしょう。お通いの校舎で、さらには夏期合宿で、先生から掛けられた言葉や友人と交わした言葉は、9月からの「学習に対する前向きな気持ち=やる気」につながる「きっかけ」になるはずです。特に夏期合宿は、家庭から離れて同じ目標を持った生徒たちと生活する、ある意味特別な空間であり、そこでの「経験」や「言葉」は、それぞれの心の中に強く、大きく残るものだと考えています。そして大きく飛躍する「きっかけ」になるものだと……。


「駆け抜けた夏の経験を生かして、さぁ次のステージへ!」。夏期合宿のハチマキにサインを求められたときに、私が書いている言葉のひとつです(いくつかバージョンがあったりもしますけれど……)。「次のステージ」とは、夏の成果が表れる「秋」のことだけではありません。さらに入試を越えた先にある「中学校生活」も、「次のステージ」なのです。大きな成長の階段を上った「それぞれの夏」が、ここからの学習に、そして未来につながっていくように、これからも応援し続けます。

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