四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『集中して問題に取り組むために…』

2017.09.27

気がつくと、すでに9月も最終週に入っています。先週は「シルバーウィーク」だったそうですが、今年は敬老の日が月曜日、さらには秋分の日が土曜日だったこともあり、「連休」というほどのお休みにはならなかった方が多いようです。ただ、「行楽」には最適のシーズンですから、ご家族で出掛けられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。


さて今回は、目の前の問題に集中させるためのアドバイスをさせていただきます。小学生の場合、集中して取り組んでいるかどうかで、テストの結果は大きく変わってくるものです。本当は解ける問題であっても、集中できていなかったために、解けなかったり、ミスをしたりしたことは誰もが経験しているのではないでしょうか。


私のクラスで小テスト(計算テストや漢字テスト)を行うときには、問題を配っても直ぐには始めさせません。全員にテストが行きわたったところで、「はい、みんな鉛筆置いて!」「まだ、2人が鉛筆を持っているから始められないな」「問題を解き始める前に、必ず丁寧に名前を書くんだよ」「では前の時計の秒針が12のところに来たらはじめるからね」と生徒たちに話をします。全体の緊張感が高まったところで「はい、はじめ!」とやるわけです。一斉に鉛筆を走らせる音がし始めます。


たったこれだけのことで、生徒たちのテストに対する集中度合いは変わってきます。問題を解くスピードも速くなり、場合によっては得点も各自のペースで解いたときよりも良くなります。授業の初めにこういった方法でテストを行うだけで、その授業内での集中力も継続するのです。早稲田アカデミーでは、授業開始時にあいさつをしっかりとさせることで気持ちの切り替えを図り、さらにこういった形で小テストを実施することで、お子様の集中力を高めていくのです。


こういった「気持ちを高めてから学習をスタートする」という手法は、家庭学習においてもご活用いただけると思います。まずは、毎日の家庭学習の初めに行う課題を決めてください。小3であれば「ホームワーク」、小4であれば「日々の算数」などから家庭学習を始めるとよいでしょう。そして「昨日は4分35秒でできたから、今日はその記録更新を目指して、よーい、はじめ!」と声を掛けていただくわけです。「さあ、そろそろ時間だから宿題やっちゃいなさい」「えーっ!?」というやり取りのあと、しぶしぶとテキストを開くより、ずっと集中して取り組めるはずです。

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