四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『考える時間が思考力を育てる①』

2020.05.13

新型コロナウイルスについては、まだまだ予断を許さない状況のようです。感染者数が少なくなってきていることから「出口戦略」「緊急事態宣言の解除」といった話題も出てきているようですが、医療の現場などはまだ大変な状況が続いているようです。お子様方や保護者の皆様が安心してそれぞれの校舎にお通いいただけるようになる日が、早く来てくれることを願っております。


ご家庭でお子様とお過ごしになる時間が多くなっている中で、以前よりもお子様のご様子が見えるようになってきている方も多いのではないでしょうか。「なんかボーっとしていることが多くて……」というお話をあるお母様からいただきました。そんな瞬間には「いつまでボーっとしているの!」とか「ボーっとしてないで何かやることあるでしょ!?」といった言葉をかけたくなることがあるかもしれません。でも、ちょっとお待ちいただきたいのです。


「ボーっとしている時間」にお子様の頭の中はどうなっているのでしょうか。頭の中も「ボーっと」してしまっていて、何も考えられていないという時間もあるでしょう。実はそういった時間も人間にとっては必要なのだそうです。大人でも疲れてしまって、何も考えられないことがあるはずです。


しかし、お子様がボーっとしているように見えるときは、そんな時間だけでもないはずです。外見的には「ボーっと」しているように見えても、実は頭の中はぐるぐると回転していたりすることもあるのです。実はそんなときにこそ、お子様の思考力は伸びているのだと、私は考えています。


机の前に座って鉛筆が忙しく動いているときは、「きちんと勉強している」ように見えるので、保護者の皆様は安心されると思います。しかし、実はその瞬間は「できる問題を解いている」だけかもしれません。そのお子様にとって「簡単な」問題を処理しているだけの場合もあるのです。その時間は、作業処理力(物事を素早く正確に処理をする力)のトレーニングにはなっても、思考力を高める時間とはなっていない可能性があります。


一方で、難しい問題にぶつかって、少し考えた後で、「もう嫌になった!もう無理!」と言って(もしくはそんなことも言わずに)ソファに転がりこむという場面をご覧になったことはありませんか。そんなときには「なにをやってるの!? ちゃんとやりなさい!」というような言葉をかけたくなるのもわかるのですが、ちょっと待っていただきたいのです。ソファの上で、お子様の頭の中はすごいスピードで回転しているかもしれません。いま読んだ問題を反芻し、授業で教わったことやテキストの中の似ている問題を思い出しながら、どう考えていけば正解に少しでも近づくことができるか、その道筋を考えている―。結果として、正解にはたどり着かずに、そのまま眠ってしまうこともあるかもしれませんが……。


「解き方」を覚えて、それを当てはめて問題を解くという作業だけを繰り返していても、本質的な思考力が大きく伸びていくことはないでしょう。すぐには解けないような問題に立ち向かい、「真剣に」考える時間が、「思考力」を伸ばすためには必要だと思います。小学校3年生から4年生までに、この「考える習慣」を身に付けておくことが、高学年になって大きく伸びるためには必要なことだと、私は考えています。


次回も「考える」習慣について書かせていただきます。

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