四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『中学受験国語の学習法①』

2021.06.18

中学受験の学習において、ご家庭で教えにくい科目として「国語」を挙げられる方がいらっしゃいます。算数では、「なかなか解けるようにならない」という「不安」からのご相談やご質問が多いのですが、国語では「学習の仕方そのもの」に関するご相談が多い印象があります。「算数ならばできなかった問題を解き直させるのですが、国語の選択肢問題などは解き直しをさせても……」「記述問題になると空欄が多くて……」「国語のテストだけ時間内に終わらず……」「国語を家で教えるときにどのようにすればよいか……」などといったご相談をよくいただきます。そこで今回から数回にわたって、中学受験の国語学習について書かせていただきます。国語を苦手にしている方だけではなく、皆様のお役に立つように書いていくつもりですので、ぜひお読みください。もちろん、国語の指導方法はさまざまありますので、今回書かせていただくのはあくまで私の指導方法だとお考えください。


国語の学習範囲を考えると、「文章読解」と「国語的知識(漢字・語句知識・文法など)」の二つに大きく分けることができます。国語が苦手なお子様の場合、「カリキュラムテスト」や「組分けテスト」で得点をとるために「知識分野(漢字や語句知識)」の学習を中心にご家庭で進めている方もいらっしゃると思います。「得点を上げることで苦手意識を払拭する」というためであれば、知識分野にしぼる学習も効果的ですが、やはり「文章読解」の力を上げておかなければ、最終的なゴールとなる中学入試問題で合格ラインを越えることはできないはずです。その点を考えて、今回からの記事では「文章読解問題」の学習方法を中心にお話ししていきます。


ここからが今回の本題です。文章読解問題の指導方法については、これも大きく二つに分けることができます。わかりやすく申し上げれば、「どう読むか」という「読解力向上指導」と、「どう解くか」という「解法指導・得点力向上指導」の二つです。この二つの指導は、学年やクラスによってどのように扱うかは変わってきます。土台となる「読解指導」が先にきて、そこから「解法指導」へと進んでいくのが一般的です。私が担当するクラスの場合、小3・小4はほぼ「読解指導」のみで授業を展開していきます。小5から少しずつ「解法指導」を導入し、小6の夏(もしくは二学期)からは、入試問題レベルの「解法指導」が授業のほとんどをしめるようになっていきます。


「読解指導」と「解法指導」について、もう少し詳しく書かせていただきます。「読解指導」は文章に書かれていることをきちんと理解して、頭の中に入れるという学習イメージです。そのためには、説明的文章であれば筆者を、文学的文章(物語)であれば登場人物をしっかり意識することが必要になります。筆者が何を伝えたいのか、登場人物がどのような心情になっているのか、それらをきちんととらえられるようにしていく学習だとお考えください。中学受験カリキュラムにおいては、文章種別に分けて(論説文・随筆文・物語文など)段階的に文章レベルを上げながら、読解指導を進めていくようになっています。


一方で「解法指導」は、出題されている文章ではなく、設問に対してどのように答えれば正解となるかという点に着目して教えていく指導スタイルです。「読解」が筆者や登場人物を意識するのに対して、「解法」は作問者を意識することが必要になってきます。この設問を作った先生(作問者)は「何を答えさせようとしているのか」という点を考えるのがスタートラインとなるわけです。そして、それぞれの設問パターンに合わせた「解き方」を身に付けていくように指導を進めていきます。たとえば「心情把握の記述の書き方」「選択肢の選び方」「書き抜き問題の探し方」などといったような感じです。


これらの「解法学習」に入っていくと、国語を苦手としていた生徒の得点が、ある程度安定してくることがあります。ただ、これらの「解き方」をあまり早く学習してしまうと、そういった「解き方」に頼るのが国語テストの受け方であると誤解してしまって、国語学習の本質である「読解力」が伸びなくなってしまう危険性があります。そういう点から、私はあまり早い時期に「解法指導」は行わないようにしているのです。


次回は、その「読解力」について触れさせていただきます。

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