四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『感動が成長につながる』

2026.04.24

来週から連休がスタートします。早稲田アカデミーの校舎では、4月29日から5月6日まで、校舎の通常営業はお休みとさせていただいております。連休明けの9日・10日に、小4~小6では「組分けテスト」が実施されますので、「完全には気を抜けない」というお子様もいらっしゃるでしょうが、ぜひリフレッシュしていただいて、一学期後半の学習につなげていただきたいと思っています。


2月にスタートした新学年も、前期カリキュラムが半分終了したところになります。どの学年も、前期で20週間のカリキュラムが組まれているのですが、ちょうど10回が終了したところです。講習会の学習内容を除けば、年間カリキュラムの4分の1まで進んできたわけです。今のお子様の状況はいかがでしょうか。保護者の皆様のなかには、学習状況や成績というよりも、学習に向かう「意識」や「気持ち」という点で、少し物足りなさを感じている方もいらっしゃることと思います。


新しい学年が始まったときの新鮮な気持ちは薄れ、毎日の生活のなかで学習をなんとなくこなすだけになってしまっている……。進学塾に通っている小学生の多くは、今の時期そんな状態になってしまいがちです。保護者の皆様がご覧になるのは「我が子」だけですので、こんな状態で本当に大丈夫なのだろうかというご不安を感じるのは当然なのですが、この時期に常に高い意欲を保てているお子様は多くはありません。その点はご安心ください。一方で、少しずつでも気持ちを学習に向けていく工夫は必要です。


まずは、この連休でお子様の「精神的な疲れ」をリフレッシュしていただければと考えています。そのための一つのポイントとして私がよくお話しするのは、「感動」についてです。「感動」とは大きな心の動きです。「このテレビ番組、おもしろい」「宿題、大変だなあ」……そんなふうに、日常生活のなかでも心は常に、少しずつ動いています。しかし、その心の動きが非常に大きいものになったときに、「感動」が生まれます。そう考えると「感動」の根幹には、「楽しい」「おもしろい」「美しい」「すばらしい」など、基本となる心情が存在することになるわけです。さらに、国語の学習においては、「プラスの心情(ポジティブな心情)」だけではなく「マイナスの心情(ネガティブな心情)」でも、大きく心が動いたときは「感動」と表現することもあります。


斎藤茂吉の「赤光」の中にある「死にたまふ母」という連作短歌をご存じでしょうか。中学入試で出題されることもあり、テキストにもよく載っている作品です。ここに載っている短歌は、どれも「母の死」という大きな悲しみが「感動の中心」になっていると授業で触れることがあります。
「みちのくの母のいのちを一目見ん一目みんとぞただにいそげる」
「母危篤」の報を受け、山形へ向かうときの心情を読み取るように授業では触れる作品です。「このときの作者はどんなことを考えているのか、どんな心の動きなのか」というようなところから指導します。使われている言葉からだけで考えると、「急いでいる」「焦り」「心配」「不安」……という言葉が出てくるのですが、その根底にあるのは、「愛する母の死」に対する「大きな悲しみ」であるということに気づかせます。そして、母の命に間に合い、一緒に過ごす最期の数日を描いた和歌も紹介して、考えさせたりすることもあります。
「死に近き母に添寝のしんしんと遠田のかはづ天に聞ゆる」
「のど赤き玄鳥(つばくらめ)ふたつ屋梁(はり)にゐて足乳根(たらちね)の母は死にたまふなり」


少し話が横道にそれてしまいました。生徒たちが具体的に経験できる感動について、「おいしい」という心の動きで説明してみます。誰でも「おいしい」と思うことはあるはずです。ただ、「おいしくて感動する」という経験は、なかなか味わえるものではないかもしれません。もちろん、普段口にすることがない高級レストランのお料理を食べたときには、感動レベルの「おいしさ」を感じることができるかもしれません。しかし、単なる「味」だけではなく、それ以外の要素の方が「おいしさの感動」につながることの方が大きいのではないかと思います。


夏休みのクラブ活動。校庭を何周も全力で走った後、水飲み場の蛇口から直接飲んだ水のおいしさ。冷たくなるまで、水を出し続けている間に見上げた、真っ青な空と真っ白な入道雲。そういったもののすべてが、「味」だけではない「感動」につながるものだと思います。


さて、「いつも」という日常的な体験ではなく、非日常のなかでの体験は「感動」につながりやすいものです。連休中や夏休みなどは、非日常につながる体験がしやすいのではないでしょうか。今まで行ったことがない場所への旅行などももちろんですが、わざわざ遠くに出かけなくても、お子様の記憶に残る「感動」を味わうことができると思います。普段はお仕事で忙しいお父様が一緒に遊んでくれたこと、家族で野外バーベキューを楽しんだこと、などなど。


連休明けに受付が始まる「夏期講習会」「夏期合宿」「夏期集中特訓」でも「感動」を味わっていただけるように、準備を始めています。

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