
『やるべき課題が明確に』
2026.06.03
先週の記事でも触れましたが、いよいよ次の日曜日、6月7日に「全国統一小学生テスト」が実施されます。早稲田アカデミーの校舎でも、多くの塾生や、普段は早稲田アカデミーにお通いでない方から多数のお申し込みをいただいており、当日の準備を進めているところです。
今週に入ってから、「台風6号」のニュースが大きく取り上げられています。この記事を書いているのが火曜日ですので、今後の天気がどうなるかまだわかりませんが、大きな被害が出ないようにと願っているところです。「全国統一小学生テスト」が実施される日曜日の首都圏の予報は、今のところ「くもり」となっているようです。お子様が身体的にも精神的にも万全の状態でテストに臨むことができるように、ご家庭でも励ましてあげてください。
さて、「全国統一小学生テスト」は、普通の小学校で行われているテストとは異なり、満点を取るのは難しいテストになっています。単なる「知識」や「処理能力(正確性・スピード)」などが試される出題だけではなく、「思考力・発想力・応用力」といった力が試される問題が多く出題されているので、難度が高くなっているのです。例年、「習っていない問題が出た」と報告してくれるお子様もいらっしゃいます。「習っていない」というよりも「今まで経験したことがない」というのが正しいのですが、「見たことがない=知らない=習っていない」と感じてしまうのでしょう。算数を例にとると、計算方法などは原則として各学年の学習指導要領の範囲から出題されています。その点からいえば「習っている」はずの問題なのですが、「初めて見る問題をその場で考えて解く」という経験をしたことがないお子様にとっては、苦戦する可能性もあるとお考えください。
お子様へのテスト前のアドバイスとしては、「難しいと思った問題は後回しにして、できる問題から解きなさい」とお伝えいただくのがよいでしょう。小学生にとっては、全体の問題量も多く感じられるはずです。時間内に「今の力」を100%発揮するためにも、「途中でつまずいたせいで、できるはずの問題に手が付けられなかった……」という状態にならないようにしてあげることが必要です。また、算数では、学校の教科書よりも問題文の長いものが多くなっています。特に小3・小4のお子様は、「問題文を読んで理解する」というところでつまずいてしまうこともあるようです。「問題をしっかり読んで、図を書いて整理してみよう」というようなアドバイスも効果的です。例えば「1から9までの数字を書いたカードが1枚ずつあります」という問題だったら、実際にカード(四角)を9個書いてみるわけです。
「見たことがない」「経験したことがない」という問題に出会ったときに、投げ出したり諦めたりせず、最後までしっかり考える――。そういう姿勢を身につけることは、これから先のお子様の将来にとって非常に大切なことだと考えています。もちろん、学習の基本は、教科書に書いてあることや誰かから教わったことを理解し身につけることであり、それはとても重要なことです。しかし、それだけでは「それ以上のこと」ができるようにはなりません。これから先、お子様が大学で学んだり研究したりするにあたって、さらにその後社会人として羽ばたいていくにあたっては、「直面する問題に対して自ら考え、新しい一歩を踏み出す」姿勢が必ず必要になります。「習っていないからできない」と思考を止めてしまうのではなく、「教わったことはないけれど、知っていることを活用し、さらに自分で考えて自分なりの答えを出す」という姿勢を、小学生の間に身につけるようにしていただければと思います。
今までに「見たことがない問題」を真剣に考えることが次へ向けた一歩となるように、ご家庭でも受験するお子様を応援してあげていただければと考えております。
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