
『夏の学習効果を高めるために……』
2026.07.08
いよいよ、夏休みが目前に迫ってきました。早稲田アカデミーの校舎では夏期講習会の準備を着々と進めているところです。私も夏に向けて「体調管理」を始めてみました。普段は夕方から夜の授業で「夜型」の生活になってしまっていますので、少し早起きをするようにして、「朝型」の生活への切り替えをしているところです。今年はまだ「猛暑日」にはなっていませんが、ここから「猛暑」「酷暑」となっていくのではないかと思います。「夏期講習会は体力勝負」というところもありますので、全力で授業と指導に向かえるように、体調を整えておこうと考えています。
さて、せっかく参加していただく夏期講習会ですから、しっかりとその学習成果が出るようにと思っています。今回は、夏期講習会の学習効果を高めることを目的に、「授業の受け方」「ノートの取り方」に関して書かせていただきます。
夏期講習会の授業時間は通常よりも長く設定されているため、授業内で扱う学習内容も多くなります。それらをきちんと定着させるためには、「正しい授業の受け方」を理解しておくことが必要です。私も夏期講習会で担当する小3・小4のクラスでは、「授業の受け方」そのもののレベルアップを一つのテーマとして、毎年授業を行っています。
「正しい授業の受け方」と言っても、難しいことではありません。「その日の授業で教わったことは、授業内で身につけて(覚えて)帰る」、その一点です。ただ、それを意識して授業に臨んでいる生徒は意外に少ないのです。小学生にとって、家に帰ってからもう一度テキスト・ノートを見て授業を振り返り、身についていないものを思い出して定着させるという「復習」の過程を完璧にこなすのは難しいものです。授業中に集中して聞き、その内容をノートにまとめる過程でその場で復習し、身につける。家に帰ってからは、宿題となっている問題を解くことで教わったことを再確認する。そんな学習スタイルの方がうまくいくはずです。
早稲田アカデミーの授業では、講師が解説をしながらホワイトボードに書いているときは鉛筆を持たない、ということをルールとしています。集中して聞くことで、まずはしっかりと頭の中に入れるように指導しているわけです。次に「はい、書きなさい!」と指示をしてノートに書かせます。このとき、我々講師は生徒一人ひとりの「理解度」を確認します。頻繁に顔を上げながら一字一字書いている生徒は、ノートを丁寧に書くことはできていても、内容がしっかりと頭に入っていないことが多くあります。逆に、ホワイトボードをじっと見てから一気にある程度書き切ってしまう生徒の場合、頭のなかに入れてから書いているので、それがそのまま「復習」になり、定着度が高くなるわけです。
さらにここに関しては、教授法のノウハウがいくつかあります。例えば非常に重要なことを教える場合、あえてすべてを黒字で書いて生徒に写させ、全員が写し終わったあとで、赤や青のペンで重要なところをチェックさせていく、という方法を取ることがあります。解説を聞いている段階でまず頭のなかに入れ、自分で書くことで「復習」し、さらに重要なところに色を付けることでもう一段階を演出するわけです。
もしご家庭でノートを利用した復習をされる場合は、お子様のノートをご覧になって、書かれている内容を口頭で確認していくのがよいかもしれません。例えば、次のように書かれているノートがあったとしましょう。 「1とその数以外に約数を持たない数 → 素数」 「同じ数字を2回かけた数(平方数)の約数の個数は奇数個」 このようなときには、「1とその数以外に約数を持たない数をなんていうんだっけ?」「約数の個数が奇数になるのはどんな数?」と聞いてあげればよいわけです。参考にしてみてください。
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