
『正答率20%をどう考えるか』
2026.06.10
先週の日曜日(6月7日)、早稲田アカデミーの校舎をはじめとする全国の会場で「全国統一小学生テスト」が実施されました。まだ正式な受験者数集計などは見ておりませんが、今年も本当にたくさんの小学生が受験してくれ、「学力の全国大会」にふさわしい規模・内容になったようです。
私も武蔵小杉校で「保護者会」や「解説授業」を担当し、保護者の皆様・お子様方と充実した一日を過ごすことができました。各学年・各科目でかなり手応えのある出題もありましたから、生徒たちからは「時間が足りなかった」「ミスったぁ!」という声も聞こえてきていましたが、皆さん一生懸命に取り組んでくれたようです。
保護者会では、「テストが終わったら、まずは頑張ったお子様をほめてあげてください」とお話しさせていただきました。「結果も気になるとは思いますが、頑張って取り組んだことを最初に評価してあげることが、お子様を勉強好きにするひとつのコツです」と。
「全国統一小学生テスト」のように規模の大きなテストは、いつものテストの雰囲気とは違いますから、お子様方もより気合が入っていたり、緊張していたりもするはずです。テストが終わった後には、うまくできた問題よりもできなかった問題の方が頭のなかに残っていて、不安や心配が募っていることも多いのではないでしょうか。もちろん、お子様によっては、終わった後の「解放感」の方が強い場合もあると思いますが……。テストが終わったときにお父様やお母様が笑顔で迎えてくれ、「頑張った自分」を認めてくれれば、お子様はきっとホッとするでしょうし、「またテストを受けたい」と感じると思うのです。
「全国統一小学生テスト」の成績は、6月15~17日ごろに校舎に届く予定になっています。早稲田アカデミーで「カリキュラムテスト」をご受験いただいている小4以上の皆様には、「組分けテスト」などと同様にWebでご確認いただくことになりますが、早稲田アカデミーの塾生以外の方や小3までの塾生の方には紙の帳票をお返しすることになります。
やはり、テスト結果は気になるところでしょう。お子様も、得点や偏差値などは気にされることと思います。ただ、偏差値はあくまで、テストを受けた全体のなかでどのくらいの位置にいるかを見る「基準のひとつ」であり、絶対的なものではありません。保護者会でもお話ししておりますが、今回のテストを次につなげていくためには、「正答率」に着目してお子様が間違えた問題の分析をされるのがよいと思います。
正答率を見ることで、「テスト受験生のなかで、その問題に対してどれぐらいの割合の生徒が正しく答えたか」が把握できます。この正答率とお子様の答案を設問ごとに比較分析していくと、お子様の状況がよくわかってきます。単純にどの単元内容の理解が不足しているかだけではなく、テストを受験したときの精神状態まで見えてくることもあります。普段はほとんどしないようなミスを連発しているときは、「集中して受験できていなかったのかな」といった感じです。
正答率に注目して分析をすると、全体得点や偏差値が持つ意味も変わってきます。「正答率40%以上」の問題に全部マルがついていての偏差値60と、「正答率」が低い問題(30%以下)でも正解があるが、60%台の問題でミスをしての偏差値60では、その対処法も違ってくるわけです。また、テスト結果を評価するべきポイントも見えてくるようになります。「正答率が低い=難しい」問題ということができますので、その問題にマルがついていればほめてあげることができるわけです。しかし、極端に正答率が低い(5%前後)問題の場合は、「正しく考えて正解にたどりついて『解けた』」というよりも、「なんとなく答えを書いたら『あたった』」というケースだったりもします。この場合にほめてあげても、お子様は納得がいかないでしょう。「なんでもいいから書いてあたればいいんだ」というように考えてしまうことになってしまうかもしれません。
ただ、注意しなければならないのは、同じ正答率であっても出題の仕方でその意味は変わってくるという点です。「正答率20%」の問題を例に考えてみましょう。算数の場合は、単純に「5人に1人が正しい答えを書いた(選んだ)」ということになります。一方、国語の選択問題の場合はそれほど単純ではありません。「ア~エ」まで四つの選択肢があったとしましょう。「ア」が正解で「正答率20%」という場合、残りの三つの選択肢が、どれも均等に選ばれているわけではありません。この場合、「多くの生徒が間違えた(ひっかかった)選択肢」があることが多いのです。
上記のような視点も持って、「お子様がどのように間違えたか」を分析することが必要なのですが、こういった部分に関しては、保護者の皆様が分析をするのは難しいと思います。ぜひ、早稲田アカデミーの「個別面談」「カウンセリング」をご活用ください。塾生の方は7月に「個別面談」が行われます(日程は校舎によって異なります)。「全国統一小学生テスト」だけではなく、必修テストも含めてお子様の学習状況を分析し、担当講師から今後の学習指針をお話しさせていただくことになるはずです。夏期講習会の学習目標や、次の目標となるテストへ向けた課題などにも触れさせていただくと思います。また、普段早稲田アカデミーにお通いでない方には、「全国統一小学生テスト」の成績帳票や答案をもとに「個別カウンセリング」を実施させていただきます。お子様が一生懸命受験してくださったテストですから、しっかりと次につながるように、ぜひご活用ください。
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