四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『新学年の学習スタート』

2022.02.10

新学年としての授業が始まりました。新しい学年・クラスやテキストにすぐに「慣れる」というところまではいかないと思います。小3から小4になった方は「コンパス・練成問題集」から「予習シリーズ・演習問題集」とテキストが変わります。使い方が変わるうえに、全体の問題数も多くなりますので、慣れるまでには時間がかかるはずです。小4から小5になった方は週2回から週3回と通塾ペースが変わりますから、それに合わせた家庭学習のペースをつかむのに時間がかかると思います。ただ、もちろん焦る必要はありません。まずは新学年の授業・テキスト・先生に慣れるところから進めていただければと思います。


毎年、2月の学年の切り替え時期に書かせていただいているのですが、ペースをつかむためには、「一週間の学習計画」を立てることをおすすめしています。とは言っても、学年が始まってすぐに完璧な計画ができあがるわけではありません。単純に「塾に行く時間」や「家での勉強の時間」といった計画表であればすぐに作ることはできると思いますが、「お子様のやる気を引き出す」「成績を伸ばす」という目的のための計画としては、それでは物足りません。


「一週間の学習計画」を立てるためには、いきなり計画表を作るのではなく、まずはそのための準備をすることが必要になります。だいたいのイメージとしては、2月中に準備をして、いったん計画を立ててみる、3月にそれにしたがってやってみて、修正を加え、4月に小学校でも新学年に切り替わったタイミング(もしくは5月のゴールデンウィーク明け)くらいからは、うまく回るようにしていく……そんな感じでお考えください。


さて、2月中に行う「準備」に関するポイントを3つ書かせていただきます。


①使用する教材・宿題の確認
まず、教材・テキストに収録されている問題のすべてを解く必要はありません。習熟度に合わせて必要な問題は違います。お子様にとって必要な問題、やらなければならない問題はどこなのかをしっかりとご確認ください。また、授業で出される宿題がどこなのかもご確認いただくとよいと思います。各校舎で行われた各学年・各クラスのオリエンテーションなどでもお伝えしていると思いますが、ご不明な点がございましたら、担当講師までお気軽にお問い合わせください。


②宿題(家庭学習)の所要時間の確認
お子様がどの課題にどの程度の時間をかけているのか、それを保護者の皆様がチェックしておくとよいでしょう。私は保護者会などで、勉強をする場所に「時計」を置いておくことをおすすめしています。毎日の宿題は、かかった時間を記録しておくとよいと思います。将来的にはお子様自身が「時間感覚(自分がどれくらいの時間でどの程度の問題が解けるか)」を把握することも、入試に向けては大切なことになります。また、その課題をどのくらいの時間で行えばよいのかを確認しておくことも必要です。こちらは担当講師にご確認ください。小3~小4生が一人で学習をしている場合、集中できる時間は(個人差はもちろんありますが)45分程度が限界でしょう。それ以上長くなってしまうと、机の前に向かっていても頭は働いていないということが多いはずです。


③お子様が集中できる時間の確認
特に小3~小4生の場合、勉強の時間になったからといって、すぐに切り替えて集中できる場合は少ないはずです。どのような時間帯ならば集中力を高めて学習できるのかを確認しておくと計画を立てやすくなるはずです。お子様によって集中できる時間帯は違います。お子様の生活習慣なども含めて見ていただくとよいでしょう。


上記のようなポイントを確認してから、計画表を作成していくことになります。「塾の宿題」というような書き方ではなく、「算数・演習問題集」というように具体的な記入をしていくのが、計画表の作成イメージとなります。もし、悩んだ場合はお気軽に早稲田アカデミーの担当講師までご相談ください。

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