四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『全国統一小学生テストを終えて』

2022.06.08

先日の日曜日(6月5日)に『全国統一小学生テスト』が実施されました。受験されたお子様の感想はいかがでしたでしょうか?問題を作成している四谷大塚では平均点の設定を、小1では70%、小2・小3では60%、小4~小6では55%程度としているそうですが、私の個人的な印象としては、それよりも若干上下する学年や科目もあるように思います。


『全国統一小学生テスト』では毎回のことですが、各学年の算数の最終問題は比較的難度が高く設定されています。算数はどの学年もかなり問題数が多いですし、ルールを読み取って理解するのに時間がかかる問題もありますから、時間が足りなかったお子様も多かったと思います。小1の最後の「ブラックボックス」の問題は、規則がわかれば解けますが、小学1年生の段階では、規則を見つけるという視点を持てなかったかもしれません。小2・小3の最後は「カードゲーム」の問題でした。それぞれの学年で「ルールの理解を試す問題」が(1)で出題されていました。ここまでは解答できた生徒もいるでしょう。ただ、(2)以降の問題はかなり難度が高かったと思います。結果の正答率を見てみなければわかりませんが、おそらく高くはないでしょう。


国語の文章は、それぞれの学年(小1~小3)の生徒にとっては比較的読みやすいものだった印象です。小1の「迷子になった幼稚園児」の心情をとらえさせる問題、小2の「よくない行動をすると黒いコインがたまっていく気持ち銀行」の文章などは設問も素直なものが多く、平均点は少し高めに出そうなイメージです。小3の「ためいき図鑑を作る」という文章では、小雪という登場人物の想いがきちんとつかめたかがポイントだったように思います。保健室登校になっている友達を思いやって「ただ絵を描くのをゆずる」だけではない「思いやり」に気がついてほしいところです。私はとても好きな物語でした。


6月16日(木)をめどに成績帳票や成績分析資料が、四谷大塚から早稲田アカデミー各校舎に届く予定です。各校舎から返却されるはずですので、楽しみにお待ちいただければと思います。


成績が返却された際にご覧いただきたいのは、得点や偏差値だけではなく「正答率」の部分です。各学年で(その学齢の生徒にとっては)かなり難しい問題も出題されています。そういった問題の「正答率」はかなり低くなるはずです。今回の小2算数の最終問題は、私の個人的な予想では1%未満になるのではないかと思っています。お子様がどんな問題で〇になり、どんな問題で×がついているのかを、正答率と合わせてご覧いただくことで、今後の学習の方向性も見えてくるはずです。


今回、早稲田アカデミーの各校舎で実施した「小1~小3生対象保護者セミナー」では、「どうする?なぜする?中学入試」と題して、中学入試に関して、いくつかの切り口からお話しさせていただきました。武蔵小杉校で実施させていただいたアンケートの内容を拝見したのですが、「中学入試についてはまだ迷っている」「塾には通わせようと思っているのだが、いつからにしようか考えている」といったご意見がありました。


中学受験のための進学塾に通う目的は、もちろん「志望校合格」へ向けたものであるのは間違いありません。ただ、「合格を手に入れる」だけではなく、そこまでの過程で学んだものが「豊かな未来、幸せな人生」につながるものであり、目標に向かって努力した経験は「これからのステージで活躍するチカラ」となるものだと考えています。それが「なぜする?」の本質のように、私は考えています。

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