四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『夏休み後半戦』

2023.08.23

「お盆休み」期間が終了し、早稲田アカデミー各校舎では夏期講習会の後半授業が始まっています。
夏期講習会後半とはいっても、8月後半から授業がスタートする小学校もありますので、「夏休み」の残り日数は10日を切っているというお子様もいらっしゃることでしょう。そろそろ、夏の総まとめの時期となってきます。早稲田アカデミーでは、小6受験生に「夏休み中に400時間の学習」を記録できる「夏の学習手帳」をお渡ししています。「毎日の振り返り」と「学習時間の総量」が書き込めるものですが、私の担当している小6クラスでは、すでに400時間を超えた生徒も出てきています。


さて、夏期講習会が終わった8月下旬から9月にかけて、各学年では大きなテストがいくつか用意されています。早稲田アカデミー主催の模試としては、小1~小3対象の「サマーチャレンジテスト」、小4対象の「小4トップレベル模試」、小6対象の「NN志望校別コース志望校別オープン模試」、さらには各学年で「YT公開組分けテスト(小4・小5必修テスト)」も実施されます。いずれの模試・テストも「夏休みの学習の総まとめ」としての位置づけでもあり、また二学期につながる大切なテストでもあります。


これらのテストに関しては、「夏休みにがんばったから、きっとよい成績がとれるはず」という気持ちでいるお子様もいらっしゃると思いますが、塾に通っている生徒たちはみんな同じようにがんばっているはずです。また、がんばった成果が比較的早くアウトプットできるタイプの生徒もいれば、得点としてあらわれるのに少し時間のかかる生徒もいますので、夏の成果のあらわれ方はそれぞれで違うものです。ただ、やはり夏休みの大きな目標のテストですので、よい成績を残したいという気持ちはどなたもお持ちのことでしょう。「よい点数をとる」というよりも、「いまの実力をしっかりと出し切る」というのが、この時期のテストでは一番大切なことだと、私も考えています。今回はそのためのアドバイスを。


計算ミスが多いお子様の場合、保護者の皆様はテスト前にどのような言葉をかけていますでしょうか。「ちゃんと見直しをしなさいよ」とお話しになっていないでしょうか。中学生以上になってくれば、計算式の見直しをして、自分でミスを発見することもできるようになってきます。しかし、小学生にとって「自分のミスを発見する」というのは、意外に難しいことなのです。自分では正しいと思って解いているわけですから、その後に少しくらい見直しをしたとしても、ミスを見つけるところまではなかなかいかないものです。算数などで丁寧に図や式を書いていれば、それを追いかけることでミスや間違いを見つけることもできるようになってきますが、テスト中になかなかそこまでの図や式を書いて解くことはできないでしょう。


算数を教えるときに、私は「見直しはしなくていいから、1回で正解にたどりつきなさい」という話をします。まず「正解までたどり着く道筋」をしっかり考えて、そこからはあわてずに丁寧に図や式を書いて処理をして答えを出す。いま出している数字が何を表しているかをきちんと意識して理解しながら、計算をしていく。そんな方法を教えています。


もし、全問解けて時間に余裕があったら、そのときは「問題文を読み直す」ように指示をしています。これは算数だけではなく、国語や理科、社会にも有効な方法なのですが、小学生のテストでのミスとして一番多いのは「問題文の読み間違い」です。「兄の年齢を問われているのに、弟の年齢を答えてしまった」「正しくないものを選ばなければならないのに、正しいものを選んでしまった」など、どのお子様でも一度や二度はやってしまったことがあるのではないでしょうか。こういったミスを防ぐために、「問題文の読み直し」は小学生にとっても非常に有効な見直しでもあるのです。

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