千葉県公立高校の一般入学者選抜
2023年度(令和5年度)一般入学者選抜日程
2023年度(令和5年度)の一般入学者選抜は、以下の日程で実施されました。かつては前期・後期に分かれて2回選抜が行われていましたが、2021年度(令和3年度)より2月後半に1回のみ選抜を行う形に変更となっています。
2/8(水)~10(金) |
入学願書・調査書等の提出 |
---|---|
2/15(水)・16(木) |
志願先変更 |
2/21(火)・22(水) |
学力検査・学校設定検査 |
3/1(水) |
追検査 |
3/3(金) |
入学許可候補者発表 |
通学区域に関する規則
千葉県公立高校の全日制普通科においては、本人および保護者が居住し、本人が在籍する中学校の所在する市町村の属する学区内および隣接する学区内の高校を志望しなければなりません。
市町村ごとの通学区域と隣接学区
学区 |
市町村 |
受検可能な隣接学区 |
---|---|---|
第1学区 |
千葉市 |
第2・4・6・7・9学区 |
第2学区 |
船橋市・習志野市・八千代市・市川市・松戸市・浦安市 |
第1・3・4学区 |
第3学区 |
野田市・柏市・流山市・我孫子市・鎌ヶ谷市 |
第2・4学区 |
第4学区 |
成田市・佐倉市・四街道市・八街市・印西市・白井市・富里市・印旛郡内全町 |
第1・2・3・5・6学区 |
第5学区 |
銚子市・旭市・匝瑳市・香取市・香取郡内全町 |
第4・6学区 |
第6学区 |
東金市・山武市・大網白里市・山武郡内全町 |
第1・4・5・7学区 |
第7学区 |
茂原市・勝浦市・いずみ市・長生郡内全町・夷隅郡内全町 |
第1・6・8・9学区 |
第8学区 |
館山市・鴨川市・南房総市・安房郡内全町 |
第7・9学区 |
第9学区 |
木更津市・君津市・富津市・袖ケ浦市・市原市 |
第1・7・8学区 |
選抜方法
以下の選抜資料を得点化し、その総得点で判定を行います。得点化にあたっては、各高校が基準の範囲内で個々に行います。
中1~中3の9教科の学年評定 |
全ての千葉県公立高校が、中1~中3の3年間の学年評定を用います。K値とは、学年評定の合計に掛け合わされる係数で、高校ごとに定められます。上位校ほど、当日の学力検査や学校設定検査の得点を重視するため、K値を0.5に設定する傾向があります。2023年度(令和5年度)は、県立千葉、県立船橋、東葛飾、千葉東、佐倉、小金の6校がK値を0.5に設定しています。 |
---|---|
調査書の記載事項 |
特別活動の記録、部活動の記録、特記事項の内容に対し、高校ごとに上限を定めて得点化を行います。上位校ではこの上限が低く定められ、逆に中堅校では上限が高く定められる傾向があります。 |
学力検査の成績 |
千葉県公立の学力検査は、全ての高校が同じ問題を使用します。1日目に英語・数学・国語、2日目に理科・社会が実施されます。理数科では数学・理科、国際学科では英語に1.5倍や2倍の傾斜配点が設けられる場合があります。 |
学校設定検査 |
学校設定検査とは、各高校が個別に設定する検査で、2日目の最後に実施されます。主要校は以下のような検査を実施しています。特色ある検査内容となっているため、志望校の検査内容と配点を予め確認し、しっかりと対策を取ることが重要です。 |
2023年度(令和5年度) |
|
|
ほとんどの高校では、上記の総合得点で選抜を行いますが、一部の高校においては、定員の20%以下において2段階選抜を実施します。2段階選抜では、学力検査の得点以外の各得点に対して1倍以上の係数をかけることで、高校の特色に合わせた選抜を行います。
一般入学者選抜の入試状況
選抜が1回となった2021年度(令和3年度)以降の主要校入試状況は以下のようになっています。かつては、最難関校や人気校では、前期選抜では3倍以上、後期選抜でも2倍以上と非常に高倍率の入試となっていましたが、1回で全員を選抜する現在の制度では、2倍を超える入試はほぼ存在せず、1.5倍以上で高倍率、という入試状況となっています。
千葉県公立高校 主要校の入試状況推移
学区 |
学校名 |
2021 |
2022 |
2023 |
---|---|---|---|---|
第1学区 |
県立千葉 |
1.40 |
1.62 |
1.51 |
第1学区 |
千葉東 |
1.32 |
1.64 |
1.34 |
第1学区 |
市立千葉 |
1.49 |
1.58 |
1.71 |
第1学区 |
市立稲毛 |
1.39 |
1.38 |
1.32 |
第1学区 |
幕張総合 |
1.47 |
1.53 |
1.57 |
第2学区 |
県立船橋 |
1.71 |
1.77 |
1.74 |
第2学区 |
薬園台 |
1.26 |
1.38 |
1.45 |
第2学区 |
小金 |
1.49 |
1.81 |
1.51 |
第2学区 |
八千代 |
1.43 |
1.48 |
1.39 |
第2学区 |
船橋東 |
1.29 |
1.17 |
1.55 |
第3学区 |
東葛飾 |
1.77 |
1.82 |
1.96 |
第3学区 |
県立柏 |
1.30 |
1.40 |
1.31 |
第3学区 |
鎌ヶ谷 |
1.20 |
1.36 |
1.31 |
第3学区 |
柏南 |
1.50 |
1.47 |
1.43 |
第4学区 |
佐倉 |
1.49 |
1.58 |
1.41 |
第4学区 |
成田国際 |
1.17 |
1.52 |
1.56 |
2021年度は選抜回数が変更になった最初の年のため、上記の最難関校や各学区人気校では安全志向が働き、倍率が控えめとなっている傾向がありました。翌年以降は、前年の低倍率からの反動で一気に倍率上昇が起きた学校が複数見られます。また、同じ学区内でレベルの近い学校同士では、倍率上昇と倍率低下を交互に繰り返す現象も見られています。例えば、2023年度入試では小金が大きく倍率を低下させ、薬園台や船橋東が倍率上昇しています。これは、前年が比較的低倍率であったほうの学校へ志願者が流れていることが理由であると考えられます。また、同じく2023年度入試では千葉東が大きく倍率低下し、市立千葉は倍率が上昇しています。これは、前年の倍率だけでなく、千葉東が学校設定検査の内容を「思考力を問う問題」に変更したことも影響していると考えられます。
千葉県内私立高校入試
入試区分
千葉県内私立高校には、いくつかの入試区分があります。自身の成績と照らし合わせながら、推薦入試や単願・併願などを適宜活用し、有利な受験戦略を組んでいくことが求められます。
前期入試と後期入試 |
千葉県内私立高校では、1/17以降に前期入試、2/15以降に後期入試が行われます。しかし、近年では後期入試は実施しない、あるいは募集定員がわずかという高校が大多数のため、前期入試が中心となっている、と考えてください。前期入試は1/17~1/19の3日間に各高校の入試が集中しているため、志望順位と合格可能性をしっかりと検討して受験校を決定していかなければなりません。 |
---|---|
推薦入試と一般入試 |
中学校の成績などによる出願基準が設けられている推薦入試と、出願基準のない一般入試という区分があります。推薦入試においては、出願基準をクリアしていることで合格の可能性が高くなります。出願基準については、学校説明会や募集要項などを通じて確認することができます。一般入試は当日の入試勝負となります。 |
単願と併願 |
推薦入試や一部の一般入試では、単願という区分があります。単願で出願する場合、合格したら必ず入学することが前提の受験となります。その代わり、推薦入試の出願基準が緩和されたり、一般入試において有利に受験することができます。別の学校を第一志望とする場合には、併願で受験することになります。 |
入試科目数
私立高校の入試科目数は、英語・数学・国語の3科目が一般的ですが、千葉県内私立高校の難関校では、英語・数学・国語・理科・社会の5教科で入試を実施している場合があります。5教科での高い学力を有する生徒に入学してもらうことで、将来の国公立大学の受験での活躍を期待していると考えられます。県立・私立を問わず難関高校への進学を目指す場合、まずは5教科の学力養成を図らなければなりません。
5教科入試を行っている千葉県内私立高校
入試区分 |
千葉県内 |
---|---|
5教科のみ |
渋谷幕張・市川・昭和秀英 |
5教科・3教科 |
芝浦工大柏・専修大松戸 |
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