四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『残り一週間! ~入試前日まで君たちは伸び続ける!~』

2022.01.26

日曜日(1月23日)にNN志望校別クラスの最終授業が終了しました。オミクロン株の感染拡大を受けて、急遽全クラスZoomでの授業となったのですが、授業の終わりには「激励会」も実施致しました。目指してきた第一志望校に向けて、「胸を張って」「今までの自分の努力を信じて」「笑顔で」……そんな言葉を各担当講師が受験生たちに投げかけ、生徒たちはひとつひとつうなずいて聞いていました。


NNの最終授業が終わっても、今年はそこからまだ一週間残っています。この最後の一週間、どのように過ごすかが一番大切だと、私は考えています。中学入試は「最後の最後は気持ちで決まる」、と言われることがあります。高校入試や大学入試と違い、精神的にはまだまだ成長途上の11・12歳ですから、入試当日の精神状態が結果に影響することは多くあります。もちろん、そこまで培ってきた実力の120%を出すことはできませんが、100%を出すことができるかどうかが影響してくるのです。そして、入試本番で100%を出し切るためには、そこまでの自分自身を信じることができるかどうか、そのためには「最後までやり切った」という強い想いを抱いて入試会場に向かうことができるかが大きなポイントとなるのです。私がこの時期に受験生たちに伝え続けている「入試前日まで君たちは伸び続ける、最後までやり切れ」という言葉の背景には、こういったことがあるのです。そして、本当に受験生たちは伸び続けます。ここまでの志望校判定模試で一度も80%を超えたことがない生徒が、過去問で一度も合格ラインを超えたことがない生徒が、入試本番で見事「合格」を勝ち取るケースは毎年あります。


さて、この時期に保護者の皆様からいただくご質問に「第一志望校の前日はどのように過ごせばよいか」というものがあります。「正解」があるものではないのですが、私は以下のようなポイントをお答えさせていただいています。


・入試前日まで、入試直前まで、「伸び続ける」のだから、前日もしっかりと勉強を
・新しいことに取り組むよりも、使い慣れたテキストや教材で
・入試過去問や直前期のテストで間違えた問題の解き直しも効果的
・緊張したり、不安になったりしないように。リラックスできる生活を
・食事と睡眠はいつも通りに、しっかりと
・不安を感じたら、塾の先生に電話をするのもよい
・自分の好きな音楽を聴いたり、体を動かしたりして、リラックス


受験生の過ごし方としては、上記のようなものが一般的でしょうか。特別なことをするよりも、いつもと同じように「平常心」で過ごすのがよいと思います。もちろん、お子様のタイプや性格によっても異なりますので、場合によっては「リラックスさせる」よりも「気合を入れ直す」という手法をとることもありますが……。


さて、受験生は「いつも通り」がよいのですが、受験生の保護者の皆様は「入試前日」はいろいろとやっておくべきことがあります。まずは、「入試要項」の再確認をお願いします。出願の仕方などはしっかりと読み込まれたと思うのですが、試験当日の留意点などは、さらっと読んだだけという方もいらっしゃるかもしれません。当日の持ち物などについては、かなり細かく記載されている学校もありますので、もう一度確認していただくことをおすすめします。さらに今年はオミクロン株の影響で、直前に「入試当日の注意点」などが変更されている学校があります。受験校のHPや受験校からのメールなどを、再度ご確認いただければと思います。


保護者の皆様へ向けた、その他のポイントをいくつか挙げさせていただきます。


・受験会場までの交通機関の確認を
・受験番号をどこかに写しておく
・合格発表後の動きのシミュレート(入学手続き日程や方法の確認)
・万が一の不測の事態が起きた場合(交通機関の遅延・悪天候など)の対処法の確認


現時点の予報では、2月1日から3日まで、雨や雪にはならないようなので、ホッとはしているのですが、やはり服装などは気をつけた方がよいと思います。


そして、一番大切なのは「お子様の様子」に注意を払っておいていただくということです。第一志望校前日になれば、不安も緊張も高まってくるでしょう。「腫れ物にさわる」というような必要はないと思うのですが、精神的に追い込まれているような様子が見受けられれば、支えてあげてください。


最後に、受験生の皆さんへ向けたメッセージを。
「皆さんは、小学5年生になるときに新型コロナウイルスの地球規模の感染拡大の影響を受けた受験生たちです。学校の休校や、早稲田アカデミーの講習会日程の変更、オンラインでの授業もあり、夏期合宿の代わりとして実施した夏期集中特訓など、いろいろな変化の中で受験に向けた学習を続けてきた生徒たちです。不自由な生活の中でも、目標に向けて真剣に取り組んできた経験や努力は皆さんの中にしっかりと根ざしているはずです。がんばってきた自分を信じて、入試会場に向かってください。


今年も昨年に引き続き、入試当日に受験会場の前で「声をかけたり、握手をしたりして」激励をする入試応援は行えません。入試応援に行っていると「背中を丸めて猫背になって」受験会場に向かってくる受験生がいます。寒い時期だから仕方がないかもしれませんが、できれば背筋を伸ばして、胸を張って、しっかりと前を向いて、受験会場に向かってください。今まで頑張ってきた自分に自信をもって胸を張る、そして前を向く……。


目の前の問題に今までの自分がやってきたことをすべてぶつけてきてください。ただ、その時にも背中が丸まって猫背になってしまっていると、見える範囲が狭くなってしまうことがあります。しっかりと広い視点で問題を見て、問われていることや設問条件などを読み違えるという単純ミスなどをしないように。
今まで君たちが早稲田アカデミーでがんばってきた経験、そこで学んできたものは、君たちの中にちゃんと残っています。その自分に誇りと自信をもって、自分の手で自分の未来を勝ち取ってきてください!」

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