
『70万5809人』
2026.03.04
2月26日に昨年(2025年)の出生数が発表になりました。ニュースでご覧になった方も多いと思います。「70万5809人」……昨年1年間で生まれた子どもの数です。この数には外国人の出生数も含んでいるとのことで、日本人の出生数は67万人程度という推計値もあるようです。
2020年の国勢調査に基づいて「国立社会保障・人口問題研究所」が公表している「将来推計人口」では、2025年の出生数は「77万4000人」と推計されており、また70万人程度になるのは2042年となっていましたので、推計値よりも17年も早く70万人台の出生数となっているようです。「少子化に拍車」という言葉も使われていました。
進学塾の講師としては、やはり気になる数字です。単に「子どもの数が減った」というだけではなく、「子どもたちの将来」「これから先の教育」という視点で考えてしまいます。さらに「将来子どもたちが生きていく社会」がどうなるか、という点も気になります。「少子高齢化」が進めば、社会で活躍する人が1人でより多くの高齢者を支えていく、という図式になるのではないでしょうか。そう考えると、これから先の日本では、一人ひとりの「能力」をより高めていく「教育」が必要になるのではないかとも思います。
今年の大学入試も終盤にさしかかっています。先週は国公立大学の前期日程・第2次試験が行われました。「少子化」の影響が大学入試にどう影響していくかについて、少し考えてみます。 昨年の大学入試の数字概況を記載いたします。(文部科学省「令和7年度国公私立大学入学者選抜実施状況」) 大学募集定員(総数) 63万5250人 入学者総数 64万8430人 2025年の18歳人口は109万人程度でしたから、ざっと計算をすると6割程度の大学進学率ということになります。 過去の出生数を調べてみました。 2009年生 107万0036人 2010年生 107万1305人 2011年生 105万0807人 2012年生 103万7232人 2013年生 102万9817人 2014年生 100万3609人 2015年生 100万5721人 2016年生 97万7242人 ちょうど今の小学校3年生(新小4生)の生まれた2016年から、出生数が100万人を下回ったことになります。もし昨年の大学進学率である6割で計算すると、59万人程度の大学進学者数ということになってきます。
現在の大学募集定員が64万人程度ですから、募集定員に満たない大学がより多くなることが想定されます。現在でも「大学全入時代」という言葉は使われており、定員充足率が100%を切っている大学が多くあります。そしてここからの加速する少子化の流れのなかで、今以上に大学にとっても厳しい環境になるのではないでしょうか。 一方で、先に書いたように、個人的には将来の日本を考えると「個の能力」を高めていく教育は不可欠になってくると思っています。そう考えていくと、ここからの大学進学は、より「二極化」が進んでいくのではないでしょうか。「少子高齢化」の社会で活躍できるような「能力」を伸ばせる大学・学部が選ばれるようになっていくと思うのです。
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