四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『今やろうと思っていたのに……』

2022.06.15

「いつまでゲームやっているの、もう○時過ぎているわよ!宿題やらなくていいの?!」
「もう……!今やろうと思っていたのに……」


よくご家庭で交わされる会話ではないでしょうか。小3・小4くらいまでであれば、まだ素直だったり、問題を解くことを楽しく感じていたりしますので、比較的順調に家庭学習を始めるお子様が多いと思います。ただ、高学年になってくると、なかなかスムーズにいかない場合も多くなってきます。


学習計画を立て、それに従って学習を進めていくためのポイントとして、私はよく「決まった時間になったら、決まった場所に座って……」ということをお話ししています。しかし、この「決まった時間になったら」というのがお子様にとっては難しいのです。


「今やろうと思っていたのに……」という言葉を使うお子様がよくいます。そう言われてしまうと、「だったら、もう少し待てばよかったかしら……」と思われる保護者の方もいらっしゃるかもしれません。もしくは「そんなのウソだわ」と思う方もいるかもしれません。中には勉強を始める時間を忘れていて、「あっ!」と思いながらもそう言ってしまうお子様もいるかもしれません。ただ、多くのお子様はきっと「今やろう」と思っていたのは本当のことなのだと私は思います。ただ、そう思っていても、なかなか行動に移すことができない、そんな感じなのではないでしょうか。


学習時間が決められているとして、その時間になれば「やらなければならないなぁ」という気持ちになるのは当たり前のことです。しかし、それを行動に移すのには「覚悟」が必要です。特に苦手科目の学習や、難しい問題に取り組まなければならない場合は、そこには大きなエネルギーが必要になるものです。俗にいう「お尻が重い」状態なわけです。そこで見たいわけでもないテレビの前にボーっと座っている、というような状態になってしまうのです。


そういった状態のときには、やはり親からの一言が後押しになるものです。「今やろうと思っていたのに」と言われたとしても、背中を押すためのきっかけとしての声かけは必要だと思うのです。精神的に成長してくれば、なかなか気持ちがのらなくても、自分から「よし、やるぞ!」と気持ちを切り替えることもできるようになるものですが、小学生のお子様にとってはなかなか難しいことのはずです。きっかけをつくってあげることも、親の役割のひとつだとお考えください。


「今やろうと思っていたのに」とお子様が言ってきたときには、笑顔で「そうだと思っていたから、教えてあげたのよ」と答えてあげてください。

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