四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『10月24日は、何の日?』

2022.10.21

小6受験生を担当しています。先日の授業で「10月24日は、何の日でしょう?」という質問をしてみました。皆様はおわかりになりますか。半数くらいの生徒が知っていました。「2月1日まで、残り100日」というのが正解です。都内・神奈川の私立中学入試がスタートするのが2月1日ですので、武蔵小杉校の受験生たちにとっては、重要な日程となります。埼玉県では1月10日、千葉県では1月20日から入試が始まりますので、この日程は変わってきます。埼玉県の中学入試開始日までで考えると、10月2日が「100日前」ということになりますので、すでに100日を切っているのです。


ただ、「100日」という数だけを聞くと、「まだそんなにあるのか……」という顔をする生徒もいます。そこでホワイトボードに100日間のカレンダーを書いてみました。そして、残りの授業回数を数えてみました。受験生たちは、「早稲アカの授業はまだまだある」という考えを「何となく」持っているものです。小3や小4からずっと通塾していたので、その習慣がこれからもまだまだ続いていくようなイメージを持っています。ただ、塾での授業に終わりがあることがわかると、急に顔色が変わる生徒がいます。講習会も、この冬の冬期講習会が最後なのです。


さて、ここから残された「100日」で志望校への合格を勝ち取るためには、同じ学校を目指しているライバルに差をつけるような学習をしなければなりません。私が大学受験をしたころは「四当五落」という言葉が流行っていました。睡眠時間を削って受験勉強に勤しむということを表した言葉で、四時間睡眠ならば合格、五時間以上寝てしまうと不合格になる、というような意味で使われていたようです。もういまでは死語になっている言葉ですが……。睡眠時間を削って学習をしても、逆に学習効率が下がってしまって、効果的ではないことが立証されているようです。小学生にとっては、高校生以上に睡眠が大切なものであるのは、ここで言うまでもないことでしょう。「ライバルよりも勉強時間を増やす」ということは、受験生の学習としては「現実的」なものではないと考えています。


私が受験生に話をしているポイントを一言で言ってしまえば、「学習効率を高める」ということに尽きます。同じ時間で学習できる「量」を増やす、というイメージです。生徒たちにも「時間単位の学習密度を高める」という言葉を使って話をしています。受験までの日数・学習できる時間数が同じでも、その時間の中で「やりきる学習量」に差をつけることができれば、当たり前ですが合格に近づくことになるわけです。


小6の秋になって「時間単位の学習効率を高める」ことを意識し始めても、なかなかうまくいかないものです。小6の夏期講習会や夏期集中特訓で「受験生としての意識」を高めることができれば、秋からの学習に向かう意識は変わってきて、学習姿勢もよくなってはきますが、より上のレベルで「効率のよい学習」を行うためには、非受験学年において「集中して学習に取り組む経験」を積んでおくことが必要になります。


小5までの非受験学年であれば、与えられている課題も(受験学年の秋に課される内容と比べれば)そこまで多くはありません。ただ、かなりの時間がかかっている(かけている)お子様も多いのではないでしょうか。場合によっては、机の前に「ボーっと」座っているだけで、実際には手も頭も動いていない、そんなケースもあるかもしれません。非受験学年の保護者の皆様に一番お願いしたいのは、そういったお子様の状態をしっかりと見ていただいて、なるべく「効率の良い」学習スタイルに切り替えるように促していただくことになります。まずは「学習時間の長さ」よりも、「学習効率」を意識していただければと考えています。

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