四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『さあ、競争だ!』

2023.05.31

「さあ、競争だ!」
早稲田アカデミーの各校舎に貼ってある「全国統一小学生テスト」のポスターに書かれている言葉です。いよいよ、今週の日曜日に行われます。お申し込みをいただいた皆様、がんばってご受験いただくようにご家庭でもお子様に声をかけてあげてください。「台風2号」というニュースが飛び込んできていましたので、お天気を心配していたのですが、いまの天気予報では「曇り」になっているようです。ただ、暑くなりそうです。


さて、今回は「競争」について書かせていただきます。お子様が伸びるための要素の一つとして、『競争心』があると私は考えています。早稲田アカデミーでは、『本気でやる子を育てる』という教育理念に基づく指導を行っているのですが、やる気を引き出す一つの方法として『競争を楽しむ』というものがあります。カリキュラムテストやマンスリーテスト・組分けテストの成績優秀者を掲示したり、各クラスの確認テストの上位生を発表したり、といった手法です。私も夏期講習会などでは、毎回の授業で、漢字テストや知識テスト、確認テストなどの成績をもとに「今日の国語チャンピオン」決め、生徒たちを盛り上げることがあります。


もともと子どもは競争することが好きなものです。得点や速さ(記録)などを、競い合うことでやる気も生まれてきます。子どもたちが好きなゲームでもスポーツでも、そこに「競い合い」があるからこそ、子どもたちは真剣に取り組み、楽しんでいるのだと思います。


以前、他者と争うことはよくないので、運動会の徒競走でみんなが手をつないでゴールをするように変えたという小学校のニュースを見たことがあります。道徳的なものとしては一つの考え方だと思います。「みんなで仲良く」ということに焦点をあてた指導なのであれば、私もよいと思います。しかし、それぞれの持つ能力を引き出し、高めていくことを考えるのであれば、競争は競争として真剣に取り組ませることも必要だと私は考えています。


さて、その競争なのですが、多くの場合は自分とは違う「他者=ライバル」との競い合いになります。そして、そのライバルの存在が大きければ大きいほど、やる気もより高まるように思います。同じような力を持ったライバルが身近にいれば、「負けたくない」という気持ちも強くなるはずです。小学3年生くらいまでは、大人に「ほめられたい」「叱られたくない」という意識が強い時期(精神的な発達段階)ですので、ライバルの存在はそれほど意識しないものですが、小学4年生くらいになると、徐々にその存在は大きくなってくるはずです。一言でいえば「切磋琢磨できる環境」がお子様を伸ばすための一つの要素になっていくのです。


さて一方で、競争はライバルとだけ行うわけではありません。実は「自分との競争」も成長のための大きな要素なのです。タイムを競うスポーツなどにはよくあることだと思いますが、単純に順位を競うだけではなく、自分の記録を塗り替えることも、過去の自分との競争と考えることができます。学習面でいえば、自分の過去の偏差値を超える、クラスを一つ上げるといった目標設定も、大きな意味では「自分との競争」ということができます。この「自分との競争」を楽しめるようになれば、お子様方は大きく成長できるようになるはずです。
「全国統一小学生テスト」でも、継続的に受験された場合は、過去の成績も帳票に記載される形式になっています。ぜひ、「過去の自分との競争」も意識していただければと思います。

同じテーマの最新記事

2023.05.31 『さあ、競争だ!』
2023.05.26 『ベストパフォーマンスを発揮する』
2023.05.24 『やりたいこと、やるべきこと ~セルフコントロール力~』
2023.05.19 『楽しく受験勉強をする』
2023.05.17 『屋根より高い……』
資料請求はこちら
早稲田アカデミー