NN4組からのスタート
平坦ではなかった道のり
男子校最難関といわれる、灘・開成・筑駒の合格を手にした相楽蒼真さん。しかし1年前には、こんな結果は想像もしていなかった、と蒼真さんは語る。「小学6年生の4月から受講した『NN開成クラス』は4組からのスタートだったんです。そのときは筑駒なんて夢のまた夢だと思っていました」
お父様も、「はじめは『開成に挑戦できたらいいね』という感じでした。開成入試日のちょうど1年前に実施される他塾の開成入試の体験を受けたのですが、合格最低点から50点ほど離れていて、本当に1年後に開成に合格できるのか、この50点分を1年で伸ばせるのか、半信半疑な気持ちでした」と当時を振り返る。
初めてNNに参加したとき、蒼真さんは授業の雰囲気にかなり驚いたという。「ハイレベルな環境だと聞いていたので、てっきり張り詰めた空気の中で行われるんだと思っていました。でも、先生がすごく明るくて、クラスは活気に満ちていました。そのような雰囲気もあって、『よし、やるぞ!』とモチベーションが高まったのを覚えています」
2回目の組分けテストで2組に上がった蒼真さんだったが、3回目では再び4組に戻ってしまう。成績を左右した蒼真さんの弱点は国語だった。
「国語は出題される文章によって、成績が大きく上下しました。安定して点数を取ることができなかったんです」
苦手な国語と社会
克服に時間は惜しまない
蒼真さんが特に苦手としていたのは、物語文の記述問題。その克服には、NNの先生からのアドバイスが役立ったという。「『気持ち』を聞かれたら『背景・きっかけ』を、そして『目的』を問われたら『手段』を探す。これを意識して記述問題を解くようになってから、感覚で書いて失点していた部分の抜け漏れがかなり減りました」
開成1組に上がった後も、もう一つの苦手科目である社会には最後まで苦戦。より体系的な理解を深めるため、12月以降だけでも社会のみで60時間以上を費やした。「意識したのは、とにかく苦手克服のためには時間を惜しまないこと。NNの授業が行われる校舎に向かう電車の時間や、授業の後の時間を活用して、より多くの知識を得るようにしました。苦手なことに向き合うのは、正直、つらいと感じることもありました。でも、得意な算数の図形問題をやったり、時間を区切って好きなゲームを楽しんだりと、オンとオフをしっかり切り替えるようにしたおかげで、最後まで続けることができました」
そして、栄光への
カウントダウン
1月18日。蒼真さんは灘の合格を勝ち取った。そしてこの合格が、迷っていた筑駒への挑戦を後押しした。「灘に合格したことで自分のやってきたことに自信が持てるようになりました。ずっと手が届かないと思っていた筑駒にも『挑戦したい』と思えたんです」
2月1日。開成入試の得意の算数は、「NNの問題の方が難しかった」と語る蒼真さん。試験の出来には、かなりの手応えを感じていた。
2月2日。筑駒の試験前日に、蒼真さんはNNの先生から受け取った激励文をお父様に見せた。「そこには、『これまで支えてもらったご両親へ、初めての親孝行をしてきなさい』と書かれていて……。これまでの蒼真の頑張りが思い出されて、私の方が涙してしまいました」とお父様は振り返る。
そして迎えた、2月3日。筑駒の入試当日。「緊張した……」と蒼真さんは苦笑いした。「筑駒は、模試でもずっとCかDの判定でしたから。いつも、国語の記述問題が解き切れなかったんです。でも、本番では『全部解いてやろう』と決めていました。先生たちに教えてもらった解き方のアプローチは間違っていないはず。解き切ることさえできれば、絶対合格できると信じていました。それに、せっかくの挑戦なんだから、自分の全力を試してみたかったんです」
筑駒にも合格を果たし、見事三冠を達成した蒼真さん。そばで見守ってきたお父様は、大きな成長を感じたという。「5年生のときと比べて明らかに顔つきが変わりましたね。勉強しているときや試験に向かうときは、すごくいい顔をするんですよ。本当にたくましくなりました」
春から、憧れの筑駒に通う蒼真さん。明るい表情には、これから進む新しいステージへの期待に満ちていた。
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