
『10月初旬はノーベル賞』
2026.10.09
10月5日(月)から、ノーベル賞の各賞が発表されています。発表日程は以下のようになっています。
10月5日(月)生理学・医学賞 10月6日(火)物理学賞 10月7日(水)化学賞 10月8日(木)文学賞 10月9日(金)平和賞 10月12日(月祝)経済学賞
今年の化学賞は、東京理科大学名誉教授の硤合憲三さんが受賞されました。2025年は坂口志文さんが「生理学・医学賞」を、北川進さんが「化学賞」を受賞され、2024年は日本被団協が「平和賞」を受賞されていますので、今年の硤合憲三さんで3年連続の受賞となっています。
この原稿を書いている時点では、「文学賞」「平和賞」「経済学賞」はまだ発表されていないのですが、川端康成さん、大江健三郎さんに続く3人目の日本人「文学賞」受賞者が誕生するか(2017年のカズオ・イシグロさんは日本にルーツがありますがイギリスの作家として受賞されています)、さらに日本人が過去に受賞したことがない「経済学賞」はどうなるか……と気になっています。
この時期、小6受験生に対しては「残り4か月、ムダな時間を過ごすことはできないはず。ゲームやテレビなどの時間も極力勉強に充てなければいけないね」という話をしています。すると、生徒たちからは「テレビは時事問題のために見てもいいですか?」という質問がよく出てきます。
多くの中学校では、この時期までに「来年度の入試問題の原案」はつくられているでしょう。ある中学校の先生に伺ったことがあるのですが、2月の入試が終わるとその年の入試分析(得点分布や正答率など)を行って、その後ですぐに次年度の入試問題の構想に入るそうです。そして、夏休みには本格的に作成を開始し、秋からは問題のチェックや校正を行って……というようなスケジュール感でした。もちろん学校ごとに若干の違いはあるとは思いますが、おおむねこのようなスケジュールなのではないでしょうか。
入試問題の作成スケジュールを考えると、ここから先の「社会的な出来事(ニュース)」が時事問題として取り上げられる可能性はあまり高くないと思います。本当に大きな出来事があった場合は問題を急きょ差し替えることもあるかもしれませんが、そのレベルのニュースは毎日テレビを見ていなくても知ることはできるはずです。
毎年10月の第1週もしくは第2週に発表されるノーベル賞は、上記のような点を考えると「時事問題」として取り扱われる年内最後のタイミングだと、個人的には思っています。そういう点でも毎年注目をしています。以前、この時期のテレビのニュースで「ノーベル賞が発表される一週間。まさに『ノーベル賞ウィーク』ですね」と言っていたのですが、平和賞以外の5賞授賞式が行われるスウェーデンのストックホルムでは、少し違っています。現地では発表のタイミングではなく、授賞式が行われる12月初旬の一週間が「ノーベル(賞)ウィーク」と呼ばれます。世界各国からたくさんの人が集まり、クリスマスとニューイヤー前の華やいだ1週間となります。授賞式はノーベルの命日である12月10日にストックホルムのコンサートホールで行われ、その後ストックホルム市庁舎で晩さん会が行われます。その様子をテレビでご覧になられた方もいらっしゃることでしょう。実は、私は以前父の仕事の関係でストックホルム市庁舎のすぐそばに住んでいたことがあるので、授賞式の様子などがテレビで放映されるときは懐かしく見ています。
「ノーベル賞というのは、世界的な発明・発見をした人や優れた研究に取り組んでいる人、素晴らしい功績を残した人に対して贈られるものなのは知っているよね。先生が、これからノーベル賞を目指して研究したり、何かを発見したりすることは難しい。でも、君たちにはまだまだ大きな可能性がある。将来、君たちの誰かがノーベル賞を受賞してテレビで紹介されるのが、先生の夢だなあ」 生徒に対して、そんな話をしたこともあります。今目の前にいる生徒たちが将来大きく羽ばたいて、日本だけではなく世界的にも活躍してくれる、そんな夢を抱きながら今日も授業をしています。
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