四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『子どものウソへの対処法 ~ウソの中の真実~』

2019.12.11

このブログをお読みいただいた方から、いろいろなご意見やご相談をいただくことがあります。先日、2回連続で『子どものウソ』についての記事を書かせていただいたのですが、このテーマについては多くの皆様から、ご相談や「もう少し教えてほしい」というご要望をいただきましたので、少し続きを書かせていただければと思います。


2回の記事の中で書かせていただいたことをまとめると、下記のようなものになります。


・親に対する子どものウソは、「叱られたくない」という気持ちから「とっさに口をついて出る言葉」であることが多い
・その背景には「叱られたくない」という自己保身的な気持ちが強いはずである
・精神的に成熟してくれば、ウソをついた先のことが考えられるようになるので、自然とウソは減ってくるはずである
・ただ、自分に対する「不安感」が強い子どもは、なかなかそこから抜け出すことができない傾向にある
・「不安感」を強く持っている子どもには、自己肯定感につながる「安心感」を持たせられるように接するとよいはずである


今回のご相談の多くは、「子どもがウソをついたときの対処法」についてでした。実際に子どもがウソをついた場合、そしてそれを親が見抜いた場合に、どう対処するのがよいのかというご相談を複数いただきました。この点に関しては、お子様の性格や思考のタイプ、さらには精神的な成長段階によっても異なる部分なので、一概にはいえないところもありますが、ある程度標準的なものをお答えしたいと思います。


まず「明らかなウソ」であることがわかる場合や、「明らかな矛盾」が生じている場合は、きちんとそれを伝えることが必要だと私は考えています。軽微なものであったとしても、「ウソをつく」という行為自体は良いことではありませんので、親がそれを「わかっている」「見抜いている」という点は伝えるべきでしょう。ただ、以前に書かせていただいた通り、そこで感情的に叱ってはいけない、とも思うのです。そして、子どもがウソをついてしまった背景にある気持ちを理解している、ということ、「ウソをつくという行為そのものは絶対に良くないけれど、だからといってあなたの全てを『嫌いになる』わけではない」ということも伝えてあげることが必要だと考えています。


一方で、前回の記事に書かせていただいた「叱られたくないために『できない約束』をする」ケースへの対処は異なってくるはずです。塾をサボって友達と遊んでいたのをとがめられたときに、「二度と友達と遊ぶ約束をしない」と言い出したような場合です。その言葉を口にした瞬間のお子様には、「叱られたくない」という強い気持ちがあり、さらには「悪いことをしてしまった」という反省の気持ちや罪悪感もあることでしょう。そして、そういった気持ちのなかで、その言葉を瞬間的に発したときには、お子様自身はそれが「できない約束」だとは思っていないはずです。


こういったケースの場合、その言葉を聞いた瞬間に「そんなことできるはずないでしょ!」と詰め寄ってしまうと、子どもは「いや、できる! やる!」と答えるか、逆に黙り込んでしまうはずです。このような場合は、「できるはずがない」と思っていても、子どもが感情的になっている段階ではあえて追及しない方がよいでしょう。少し時間をおいてから「あなたはあのときにこう言ったけれど、それはできるはずがないよね」と諭してあげる方が、子どもは素直に受け止めやすいはずです。そして、どのようにすれば「叱られるような状況にならないか」を一緒に考えて、改めて「できる約束」をきちんと交わすのがよいでしょう。


あるお母様から、「『毎日ちゃんと宿題をやる』という約束を守れなくなったから、中学受験をあきらめることにした」というご相談をいただいたことがあります。成績が大きく低下したわけではなかったのですが、家庭学習の状況が思わしくなくなってきた、というお話でした。詳しく伺ったところ、新しく買ったゲームに夢中になって学習を始める時間が守れなくなった、それを叱ったところ「ちゃんとやる」と言ったのに、守れたのは2日くらいでまたゲームに没頭してしまった……ということでした。塾では真面目に授業を受けていること、宿題もできていないわけではないということをお伝えしたのですが、お母様が1番こだわっていたのは「『ちゃんとやる』と言ったのに、約束を守れていない」というところでした。


ゲームをやることの良し悪しは置いておいて、子どもが夢中になっている何かがあるとき、言い方を換えれば「勉強よりも優先順位が高い何か」があるときに、「勉強をちゃんとやる」という言葉を守るのは、子どもにとってはとても難しいことのはずです。言った瞬間は真実だったとしても、なかなかできることではないでしょう。


お子様の「とっさに口をついて出た言葉」を真に受けて期待しすぎてしまうと、親の方が疲れてしまうこともあります。そんなときは、「まずは子どもを見守る」という方法が1番適切であるようにも思います。「ゲームに没頭し続けて」という状態がずっと続くようであれば、次の手を考えることも必要ではあるのですが……。

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