『夏休みの前に……』
2025.07.04
西日本では6月27日に「梅雨明け」が発表されました。「観測史上最速」というニュースにもなっていました。平年ですと、7月15日過ぎくらいですから、二週間以上も早い「梅雨明け」となったようです。関東地方では、「梅雨明け」の発表はまだですが、30度を超える「真夏の暑さ」の日が続いています。以前のブログに書かせていただきましたが、今年の梅雨は「陽性」で梅雨らしくない天気が続く予報が出ていましたが、それにしても、雨が非常に少ない「梅雨」になっています。本格的に雨が降ったのは、台風2号から変わった熱帯低気圧の影響を受けた日(6/25)だけで、それ以外はほとんど傘の出番がなかったように思います。調べてみたところ、関東地方の今年の梅雨の降雨量(6/10~6/27)は平年の25%程度のようです。まだ「梅雨明け」したわけではありませんが、記録的な「少雨」となり、野菜の生育などにも影響が出てくるのではないでしょうか。また「今年も猛暑」というニュースも聞こえてきますので、なによりも「水不足」が心配されるのではないかと、個人的には思っています。
梅雨明け前ではありますが、最近は連日「真夏日、猛暑日」や「熱中症対策」というワードがテレビから聞こえてきます。小学生は「元気だから暑さには強い」という話もあるようですが、まだまだ成長段階にある子どもは、大人よりも体温調節機能が未熟でもあるはずです。お子様にもご注意いただくようにお伝えください。以前、新聞で「万が一、子ども(小学生)が外にいるときに具合が悪くなってきたらどうするか」という記事を読みました。もちろん水分補給なども必要であり、そのために水筒やペットボトルを持たせるということも書いてあったのですが、さらに「身体を冷やすための避難所」としてコンビニエンスストアやスーパーマーケットが挙げられていました。たしかに大人の場合は、暑さから逃げ込める場所も多くありますけれど、子どもが一人で入れるところは多くないでしょう。スーパーマーケットなどは、生鮮食品も置いてありますので、室温は低めに設定されているところが多いそうです。お子様にお伝えいただければと思います。
さて、7月に入り、早稲田アカデミーでは「一学期の個別面談」を実施させていただいております。お子様の成績を伸ばすために必要なことのひとつとして、保護者の皆様と担当講師とのコミュニケーションがあると、私は考えています。お子様の日常生活や家庭学習の現状を講師が把握して指導をすること、将来の目標や入試に関するご家庭の考えをうかがい、共通の認識を持ってお子様に接すること、そういったことが大切だと思うのです。一方で、早稲田アカデミーの考え方を保護者の皆様にご理解いただき、講師に対する信頼をいただくことも、お子様の学力を伸ばしていくためには必要なことになるはずです。
授業をただ受けていれば、成績が伸びていくわけではありません。集中して授業を受けたうえで、授業中も家庭学習においても、先生の言うことをきちんと実行していく姿勢が、学力向上のためには、大切な要素となります。お子様がそういう姿勢で授業や宿題に臨むためには、講師に対する信頼がとても重要なものになってくるのです。そして、お子様からの信頼のもとになるのは、保護者の皆様からの信頼です。お子様方が誰よりも信頼し、頼りにしているのはもちろんお父様・お母様でしょう。そのお父様・お母様が講師を信頼してくだされば、その先生の言うことをお子様自身はがんばって聞こうとしてくれるはずです。ご家庭で『○○先生が出した宿題なんだから、がんばってやるのよ』という言葉をお母様からお聞きになったお子様は、きっと普段よりも集中して、宿題に取り組んでくださることと思います。
早稲田アカデミーは、保護者の皆様とお子様を担当している講師が直接お話しいただける仕組みを取り入れています。塾によっては、保護者の皆様からのお電話や面談のご希望は、教室長を中心とした一部の職員だけで対応するところもあると聞いたことがあるのですが、私はお子様を普段見ていない先生が数字だけを頼りに相談を受けたり、面談をしたりするだけでは物足りないと思っています。単なる数字だけではなく、なぜその成績になってしまっているかというような点は、普段の授業の様子や家庭学習の完成度などをいつも見ていなければわからないでしょう。まして、受験学年の進路を決める面談などは、受験校の校風や教育理念がお子様に合っているかどうか、入試問題の傾向とお子様のタイプがどうなのか、などは数字だけではわからないのではないでしょうか。
私の担当クラスの一学期個別面談では『一学期の学習状況の報告』『一学期中のテスト結果の振り返り(全国統一小学生テスト・必修テスト・カリキュラムテストなど)』『夏休みの学習計画と学習課題』……といったテーマでお話しさせていただいています。皆様がお通いの校舎でも実施されると思いますので、面談で聞きたい内容などをまとめておいていただくとよいでしょう。全生徒との面談を進めますため、残念ながら、お1人様15分程度の短い時間しかご用意できませんので、お聞きになりたい内容などがございましたら、事前に担当講師までご連絡いただいておくのもよいかもしれません。
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