『全国統一小学生テストはいかがでしたか』
2025.06.04
6月1日(日)に、「全国統一小学生テスト」が早稲田アカデミー校舎をはじめとする全国の会場で実施されました。まだ正式な受験者数集計などは見ておりませんが、今年も本当にたくさんの小学生が受験をしてくれたようです。「学力の全国大会」というにふさわしい規模と内容だったようです。
私も武蔵小杉校で「保護者会」や「解説授業」を行い、保護者の皆様や生徒たちと充実した一日を過ごすことができました。各学年・各科目でかなり手ごたえのある出題もありましたから、生徒たちからは「時間が足りなかった」「ミスったぁ!」という声も聞こえてきていましたが、自分なりに持てる力を発揮し、それなりの手ごたえを感じてくれていたようです。テストが終わるなり、「先生!何点取れば決勝に行けるの?」と聞いてきた生徒もいました。
保護者会では、「テストが終わったら、まずは頑張ったお子様をほめて差し上げてください」とお話しさせていただきました。「結果が気になるとは思いますが、最初に頑張りを評価することが、お子様を勉強好きにするコツの一つです」と。特に「全国統一小学生テスト」のような「大きな」テストはいつものテストと雰囲気が違いますから、お子様方もより気合が入っていたり、緊張していたりもするはずです。テストが終わった後には、うまくできた問題よりも、できなかった問題の方が頭のなかに残っていて、不安や心配が募っていることも多いはずです。もちろん、お子様のタイプや性格によっては、終わった後の「解放感」の方が強い場合もあると思いますが……。そんなタイミングでお父様やお母様が笑顔で迎えてあげていただければ、お子様はきっとホッとするでしょうし、「またテストを受けたい」と感じると思うのです。
「全国統一小学生テスト」の結果は6月9日(月)以降にお返しすることになっています。やはり、テスト結果は気になるところでしょう。得点や偏差値などはお子様も気にされることと思います。ただ、偏差値は、テストを受けた全体のなかでどのくらいの位置にいるかを見る「一つの基準」となる数字ではありますが、絶対的な数字ではありません。保護者会でもお話ししておりますが、テスト結果を次につなげていくためには、「正答率」を見て、お子様が間違えた問題の分析をされるのがよいと思います。
「正答率」は、テスト受験生のなかで、その問題に対してどれくらいの割合の生徒が正しく答えたかがわかるものです。設問ごとにこの正答率とお子様の答案を比較分析していくと、お子様の状況がよくわかってきます。単純にどの単元内容の理解が不足しているかだけではなく、そのテストを受験したときの精神状態まで見えてくることもあります。普段はほとんどしないようなミスを連発しているときは、「集中して受験できていなかったのかな」といった感じです。
全体の得点や偏差値が持つ意味も、正答率に注目して分析をすると、変わってきます。「正答率40%以上」の問題に全部マルがついていての偏差値60と、「正答率」が低い問題(30%以下)でも正解があるが、60%台の問題でミスをしての偏差値60では、その対処法も違ってくるわけです。
正答率との比較をしてみると、テスト結果を評価するべきポイントも見えてくるようになります。「正答率が低い=難しい」問題ということができますので、その問題にマルがついていればほめてあげることができるわけです。しかし、極端に正答率が低い(5%前後)問題の場合は、「正しく考えて『解けた』」というよりも、「なんとなく答えを書いたら『あたった』」というケースも考えられます。この場合、ほめてあげてもお子様は納得がいかないでしょう。「なんでもいいから書いてあたればいいんだ」というように考えてしまうことになってしまうかもしれません。
塾生の方は、7月を中心に「個別面談会」が行われます(校舎によって日程は異なります)。「全国統一小学生テスト」だけではなく、必修テストも含めてお子様の学習状況を分析し、担当講師から今後の学習指針をお話しさせていただくことになるはずです。夏期講習会の学習目標や、次の目標となるテストへ向けた課題などにも触れられることになるはずです。また、普段は早稲田アカデミーにお通いでない方に関しては「全国統一小学生テスト」の成績帳票や答案をもとに、個別カウンセリングを実施させていただきます。お子様が一生懸命受験したテストですから、しっかりと次につながるように、ぜひご活用ください。
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