四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『目指せ、逆転合格!~入試直前期の受験生に伝えたいこと①~』

2023.11.24

今年もあと1カ月余り、「年の瀬」と言われる時期がせまってきていますが、早稲田アカデミーでは「冬期講習会」へ向けた準備、そして「入試直前期」という時期です。一年で一番忙しい時期を迎えています。


武蔵小杉校でも小6受験生の「個別面談」が行われており、受験校・受験パターンが決まり始めています。今年、私が担当している小6クラスは、私が武蔵小杉校に赴任したときの小学3年生で、それから3年と10カ月担当してきた生徒たちです。ちょうど新型コロナウイルス感染症が全国にまん延し始めた時期から一緒にがんばってきた生徒たちで、大変な時期を共に乗り越えたような想いがあります。保護者の皆様との面談を進めながら、そんなことを考えていました。


生徒たちにとっては、早稲田アカデミーで「最後の講習会」がやってきます。いままで学校が休みとなる「春休み・夏休み・冬休み」には毎回講習会を受けてきた生徒たちですが、今度の冬期講習会が「最後」となるわけです。この「最後の講習会」で志望校合格を確実なものにしてもらうために、私も準備を進めています。今回はそんな受験生たちへ向けたメッセージを。


中学入試ではよく「逆転合格」という言葉が使われます。合格可能性を判定する模試で「30%」だったのに、合格を勝ち得たというような話をよく聞きます。この「逆転合格」にはいくつかの理由があります。


一つ目の理由は、志望校の対策を徹底的に行ったことで、その学校への合格を手にすることができたというケースです。いろいろな模擬試験がありますが、一般的な「合格可能性判定模試」は標準的な問題が多く出題されます。基本的な問題から応用的な問題まで幅広い出題となっていますので、総合力判定としては非常に有用です。ただ、特定の学校の出題傾向とは異なることも多いのです。その学校への対策を徹底的に行うことで、総合力判定では低い可能性しか出ていなくても、その学校への「合格力」を高めることができた結果の合格と考えることができるわけです。特に最難関中、難関中における「逆転合格」はここに理由がある場合が多いはずです。早稲田アカデミーの「NN志望校別コース(志望校別対策講座)」からの合格率が高いのは、ここに秘訣があります。


一方で、上位中堅校の場合、合格率30%という判定からの合格者は多く出てきます。合格率80%という数字が取れている受験生は、その学校の志望順位は高くないケースが多いことはご理解いただけるでしょう。私は志望校を決める面談で「合格率80%が出ているならば、もう一つ上を目指していきましょう」とお話しさせていただくこともあります。ですから、合格率80%が取れている学校に進学をする生徒は多くないのです。結果として、入学してくる生徒の多くは合格可能性「50%~30%」という生徒が多くなってきます。


もう一つの理由として、「合格可能性判定模試」の実施時期が挙げられます。多くの塾やテスト会で行われている「合格可能性判定模試」は12月までに実施されているものがほとんどです。早稲田アカデミー塾生に必修テストとして受験してもらっている「四谷大塚合不合判定テスト」も12月10日(日)に最終回が実施されます。ところが、入試当日まではそこから1カ月以上も期間がります。さらにその期間には、最後の講習会が控えています(早稲田アカデミーであれば「正月特訓」も……)入試直前に、集中して学習できる時期がまだ残っているわけです。成長途上にある小学生の場合、1カ月で大きく伸びることがあります。過去にも最後の期間で大きく伸びて合格していった生徒たちを見てきました。そういった生徒たちの場合、模試結果から見れば「逆転合格」なのですが、実際に直接指導にあたっている我々から見ると「合格して当然」という結果だったりすることも多いのです。


「受験生は入試当日まで伸び続ける」という言葉を聞いたことがあります。本当にその通りなのです。先日、ある受験生のお母様から「先生!あと少しですからよろしくお願いします。信頼していますから」というお言葉を頂戴しました。そのときには「私ではなくお子様を信頼して、お子様に期待してあげてください。きっとまだまだ伸びますから」とお答えいたしました。

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