『家族への感謝 ~「受験と、家族と、早稲アカと」篇~』
2025.05.14
以前、小学校3年生の授業で「宿題ノート」をチェックしていたところ、「昨日がお誕生日で9歳になりました」とお書きいただいていたお母様がいらっしゃいました。授業後に「おめでとう!」と声をかけました。同じクラスの生徒たちも「おめでとう!」と声をかけたり、「ぼくは来月」と言ったり……。お誕生日だった生徒は、少し恥ずかしそうに、でもうれしそうにしていました。
昔、たしか幼稚園のお誕生日会のときだったような気がします。先生から「お誕生日は、パパとママに『ありがとう』って言う日」だと教わった覚えがあります。それから、誕生日になるとなんとなく思い出して、両親のことを思うようになりました。幼稚園のとき以来、一度も「ありがとう」と言うことはなかったのですが、いまでもその言葉は覚えています。この年になり、少し恥ずかしさも薄れてきていたので、今年の私の誕生日に意を決して、母に「ありがとう」を言ってみました。
私も担当している小学生のクラスで、何度かその言葉を伝えたことがあります。彼らが大人になったとき、この世に生を受けてきたことへの感謝、そして育ててくれたことへの感謝、そんな気持ちを自身の誕生日に少しでも感じてもらえれば、と思いながら話をしています。
「家族への感謝」というのは難しいものだと思います。毎日一緒に暮らしているからこそ、逆になかなか感じることも少ないのではないでしょうか。しかし、中学入試の合格者インタビューや体験記では、お子様方は必ず「親への感謝」を口にし、書かれます。志望校への合格という大きなことを成し遂げ、合格までの過程を振り返ったときに、「自分を一番大切にしてくれた存在」に気がつくのだと思います。また、ご両親もそこまでがんばってくれたお子様に対する「感謝」の気持ちをもたれることが多いようです。そういった経験ができるという意味でも、中学入試は非常に大きな意味があるように感じています。
早稲田アカデミーの新しいブランドムービーはご覧いただけましたでしょうか。「受験と、家族と、早稲アカと」篇という動画です。早稲田アカデミーのホームページに公開しておりますので、よろしければご覧になってください。入試という大きな試練に立ち向かっていく主人公と、それを支える家族……そんなムービーになっています。主人公は中学生ですが、「受験生」へと変わっていく過程、そして親も「受験生の親」になっていく、そんな動画になっています。
さて、お誕生日の話に戻ります。一年の中で、お誕生日は自分が「主人公」になれる大切な1日だと思います。お誕生日だからといって急に成長するわけではありませんが、精神的な成長を促すきっかけのひとつにはなるはずです。「今日から●歳だね。いままで以上に自分のことは自分でしっかりやっていこうね!」というような声をかけていただくことで、自覚や責任に対する意識も生まれてくることでしょう。
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