『最近、カタツムリを見かけない……』
2025.06.13
先週の記事の中で、首都圏の「梅雨入り」の予測は「6月下旬」と書いたのですが、6月10日に「梅雨入り」宣言が出されました。昨年よりは「11日早いのですが、平年よりは3日遅い」、そんな日程です。一方で首都圏の「梅雨入り」前に、沖縄地方では「梅雨明け」の発表がありました。やはり、日本の気象状況は一昔前と比べると、変化してきているように思います。
ここ数年思っているのですが、雨の降り方も、昔の梅雨とは少し違ってきているような気もしています。以前、東南アジアの亜熱帯地方の「雨季」を経験したことがあるのですが、夕方にザァっとスコールのような降り方でした。最近の日本の「にわか雨」「ゲリラ豪雨」はなんとなくそれに似ているように感じています。梅雨というと、朝からずっとシトシトと降り続いているようなお天気が、私のイメージなのですが……。
「雨のイメージ」で思いつくのは、「雨の名称」です。「降り方」や「降る時期」によって、日本には多くの「雨の名称」があるようです。ものの本によると400種類以上もあるのだとか。英語では、その降り方によって3~5種類ほどの名称だといいますから、やはり日本語の「雨」の表現は圧倒的に多いようです。日本が雨の多い国であることもひとつの要因だと思いますが、日本語の特殊性の一つだとも思います。
「梅雨」に関係のある「雨の名称」を少し調べてみました。 「麦雨」…「梅雨」の別名。麦の実が実る時期の雨ということからの名称。 「空梅雨」…雨の少ない「梅雨」の名称。 「走り梅雨」…「梅雨入り」前に、梅雨のような雨が続いている状態。 「送り梅雨」…「梅雨」の終わりの時期に、激しく降る雷雨。梅雨明け前の「ゲリラ豪雨」。 「戻り梅雨」…「梅雨明け」後に、雨が降り続いている状態。などなど。
「梅雨」というと思い出すのは、「アジサイ」と「カタツムリ」です。梅雨の時期や雨の降り方も昔と違ってきているように思うのですが、「カタツムリ」についても最近、まったく見かけなくなりました。私が小学生のころ、梅雨の時期には、アジサイの葉の上に、玄関の門柱に、庭石の上に、必ずといってよいほどいた覚えがあります。雨上がりの小学校からの帰り道、傘の先で突っついた記憶のある方も多いのではないでしょうか。最近の小学生はどうなのでしょうか。カタツムリを見たこと、触ったことはあるのでしょうか。
「昔はよかった」などというつもりはありません。また環境破壊を嘆いたりするのも、このブログの意図ではありませんが、なんとなく寂しい気持ちになったりします。「でんでんむしむし、かたつむり。お前の目玉は……」なんていう歌もいまの小学生は知っているのかな、と思ったりしています。
一時期、中学入試の国語の出題文で「一昔前の小学生」が主人公の文章が流行りました。「昭和の小学生」が毎日の生活の中で、悩み成長していくような文章です。出題者(学校の先生)がちょうど過ごしてきた時代の小学校生活です。私にとっては非常に身近に感じられる文章なのですが、生徒たちにとっては少し古くさく感じられたようです。
梅雨には「陽性」と「陰性」と「空梅雨」という分類があるそうです。「今年の梅雨は陽性傾向で、メリハリのある天気と雨が交互に続くようなタイプの梅雨の予報が出ています。陽性の梅雨は期間が比較的短いそうです」というニュースを見ました。一方「陰性型」はシトシトという感じの雨が降り続くイメージのようです。ただ、正確な気象用語ではないそうで、あくまでも「イメージ」をつかむための用語のようです。ご興味のある方は調べていただくとよいかもしれません。
天気予報を見たところ、今週末までは全国的に梅雨前線が活発化し大雨の危険性もあるようですが、来週は晴れて「真夏日」となる地方もあるようです。東京でも6月後半は最高気温で30℃を超える日が続く予報となっているようです。季節の変わり目、まだ暑さに身体が慣れていない時期ですから、皆様もお気をつけください。
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