四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『熊』

2025.12.03

12月に入りました。2025年もあと一か月、「よいお年を!」という言葉を耳にする時期になりました。毎年、12月のブログでは「今年の漢字」について書かせていただいています。今年も12月12日「漢字の日」に発表になる予定です。


今回の記事の題名にしている「熊」は、私の予想の一つです。ご存じの方も多いと思いますが、「今年の漢字」は一般からの公募で選ばれます。その応募期間が毎年11月初めから12月上旬にかけてですので、そのタイミングで話題になっているものが比較的選ばれやすい印象があります。もちろん、年間で大きく話題になったものが選ばれることの方が多いのですが。


ここ数か月は、全国的に「熊」に関する話題が多かったように思います。例年にない出没件数で、ニュースでは人的被害も報道されています。そういった点で応募が集まるのではないかと考えた次第です。さらに、ここ1か月くらいは日中関係も話題になっています。中国と日本の関係のなかで、取り上げられることが多いのが「熊猫(パンダ)」です。今年の6月には、和歌山県の「アドベンチャーワールド」で飼育されていたパンダ4頭が中国に返還され、現在日本にいるパンダは上野動物園にいる2頭だけになっています。さらに、この2頭も2026年には中国への返還期限を迎えるという話ですので、日本からパンダがいなくなるのではないかという報道も見ました。


私の予想のもう一つは、「高」という文字です。夏の猛暑(高温)、物価高、さらに高市首相の話題から考えてみました。


インターネットで調べてみたところ、「熊」「高」という予想はやはりあるようです。より多く予想されていたのが「米」という漢字でした。アメリカのトランプ大統領の就任、さらには日本における米の価格の問題や備蓄米などからの発想のようです。


過去の「今年の漢字」を調べてみました。2024年は、応募数順で1位「金」、2位「災」、3位「翔」、4位「震」、5位「新」、6位「選」、7位「変」、8位「暑」、9位「楽」、10位「米」だったようです。


また、2023年までの「1位」は以下のようになっていました。
2023年「税」、2022年「戦」、2021年「金」、2020年「密」、2019年「令」、2018年「災」、2017年「北」、2016年「金」


さらに、2015年以降の5位以内に登場してきた漢字も調べてみたのですが、10年間で5回登場してきた漢字が二つありました。この二つは一度も「1位」にはなっていないのですが、他の漢字と比較すると、登場回数は圧倒的に多いのです。その二つは……「新」と「変」。コロナ禍の時期も挟んでいますので、その影響もあると思いますが、やはり世の中がどんどん「新」しくなり、「変」化していっているのだとも思います。


さて、保護者会や保護者セミナーなどでは、年末にお子様と一年間を振り返ってみることをお勧めしています。今年の反省が新しい年にもつながるはずですし、一年間を振り返ってみて気づくお子様の成長もあるのではないでしょうか。お子様の成長は、毎日見ているとなかなか気がつかないものですが、一年前と比較をすると見えてくるものがあるはずです。「自分で朝起きられるようになった」「宿題に自分から取り組むようになった」「ゲームをやっている時間が短くなった」など、さまざまなことに気が付くはずです。一年間の成長に気がつけば、ここからの一年間での成長にも期待できるようになることでしょう。そんななかで、ご家族やご家庭の「今年の漢字」を考えていただくのも面白いと思います。単にどんな出来事があったかを思い出すだけではなく、「今年一番うれしかったこと」「今年一番がんばったこと」「今年やれなかったこと」などをご一緒に考えていただきながら、来年につながる「一文字」を選ぶことができれば、お子様のさらなる成長にもつながるのではないでしょうか。

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