『50周年』
2025.09.17
9月の初回授業で、生徒の皆様に以前このブログでもご紹介した、コクヨの「キャンパス(Campus)ノート」を配布させていただきました。ご覧になった保護者の皆様もいらっしゃることでしょう。早稲田アカデミーは今年「創立50周年」を迎え、「キャンパスノート」も発売50周年を迎えられたそうです。それを記念した「早稲田アカデミー×キャンパスノート」のコラボノートです。
私も授業で、早稲田アカデミーが「50周年」を迎えたこと、「GO TO___.」がこの先に向けての目標の宣伝であることを説明して配布しました。小6受験生のクラスでは、「GO TO ○○中.」と書き込んだ生徒が多かったようです。小4のクラスで配布したときには、授業後に1人の生徒が「先生、目標……どうしたらいいかな?」と声を掛けてきました。もちろん彼にも目指している中学校があり、私もその志望校を知っていたのですが、「将来、何になりたいんだっけ?」と問い返してみました。「お医者さん……」と答えてくれました(それも知っていたのですが……)。そして、「先生、医者って英語でなんていうの?」とたずねてきたので、私が「ドクターだよ」と答えると、「英語でドクターって書いて」と。ホワイトボードに「Doctor」と書いたところ、彼はそれを丁寧に写していました。
私は30年以上、早稲田アカデミーに在籍しています。50年のなかでの30年ですから、それなりの割合になるわけで、「50周年」と聞くと、やはり感慨深いものがあります。
30年以上の講師経験のなかで、私が今までの授業や指導のなかで考えたことや、生徒を見ていて感じたこと、保護者の皆様から教えていただいたこと、それを書かせていただいているのが、このブログです。
1975年、早稲田アカデミーの創業社長である須野田誠が近所の子どもたちを集めた「学習指導サークル」を始めたのが、早稲田アカデミーのスタートラインです。「50周年」と聞いて思い出したのが、その須野田塾長がよく引用していた山本五十六の言葉です。ご存じの方も多いと思いますが、下記に引用させていただきます。
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。 話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。 やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。
多くの方が耳にしたことがある言葉だと思います。軍人として部下を指導・育成する際の心構えを表した言葉だと思うのですが、「育てる」という点においては、お子様の教育にも非常に参考になる言葉だと考えています。
私も社内では立場上「部下育成」という役割を持っており、そのときに思い出して反省することがあります。「言って聞かせる」はどんな場面でもやることなのですが、「ほめる」「耳を傾ける」「承認する」「任せる」「信頼する」といった視点が欠如してしまうことがあるのです。部下に対しては、どうしても「上から教える」というスタイルになってしまいがちです。
ご家庭でお子様に接するときにも、ちょっと思い出してみていただくとよいのではないでしょうか。学習や勉強に対して「やってみせ」の部分は必要ないと思われるかもしれませんが、お父様やお母様が何かに一生懸命取り組んでいる姿を示す、というように考えてみていただくとよいでしょう。そして、お子様が学習している姿勢を「ほめる」、お子様の話に「耳を傾ける」、お子様の考えを「承認して、任せる」。最後にお子様を「信頼」する……。
そんななかでお子様は「自分で動き」「育ち」「実る」、そんなイメージを、私は持っています。
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