四つ葉cafe 福田貴一中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『Merry Christmas!!』

2025.12.24

この記事が公開されるのが１２月２４日、「クリスマスイヴ」です。素敵なクリスマスをお過ごしでしょうか。

今週月曜日の小６受験生クラスで、「もうすぐクリスマスだね」と話したら、生徒たちは「今年はクリスマスなんて関係ない。プレゼントよりも合格がほしい！」と言っていました。そこで、私から「クリスマスプレゼント」を渡しておきました。冬期講習会初日までの宿題ですが……。

この年になっても、クリスマスはウキウキした気分になります。街の華やいだイルミネーションもそうですし、プレゼントだろうと思われる袋を持っている家族を見ても、笑顔になるような気がします。以前にも書かせていただいた「ブックサンタ」に、今年も参加しました。「誰かのためにプレゼントを選ぶ」というのは、本当に温かい気持ちになると思います。

私がクリスマスを少し特別に感じるのには、多分に母の影響があると思っています。母は当時の人としては珍しく、中学校から私立のミッションスクールに通っており、大学もやはりキリスト教系の学校に進学しました。母の家庭も、母と結婚した父もキリスト教信者ではなかったですし、母も洗礼などを受けていたわけではありませんが、中学校から大学までチャペルのある学校で過ごしたことから、キリスト教の雰囲気が好きだったようです。私の子どものころは、１２月に入ると「クリスマスソング」がステレオからよく流れてきました。ビング・クロスビーの「ホワイトクリスマス」のアルバムジャケットは今でも記憶に残っています。

両親は一時期スウェーデンに住んでおりましたので、その当時はヨーロッパ各国の教会を見に行っていたようです。クリスマスイヴにはストックホルムの旧市街地・ガムラスタンにある大聖堂のミサに参加していました。１２月のストックホルムですから、白夜まではいきませんが一日の日照時間はとても短く、日本よりも厳しい寒さです。クリスマスは家のなかで過ごす習慣ですから、イヴの街はお店も閉まっていて、閑散としています。そんな街中を歩いていくのは、日本とはまた違った趣のクリスマスイヴでした。

今年はできなかったのですが、昨年のクリスマスシーズンには、母を外食に連れ出しました。少し体調を崩していて、友人から誘われても出かけるのを断るような「出不精」になっていた母なのですが、「クリスマスディナーに行かないか」と誘ったところ、喜んで「行こう」と言ってくれました。お店のクリスマス飾りやツリーを嬉しそうに見ていました。

やはり「親の影響」というのは大きいものだと思います。ご両親が興味を持っているものに対して、お子様も興味を持つことが多いのではないでしょうか。また、話し方や仕草も似てくることが多いようです。先日、個別面談でお会いしたお母様の話し方や口調が、お子様にそっくりで思わず、そうお伝えしてしまいました。考えてみれば、「逆」なのですよね。お母様がお子様にそっくりなのではなく、お子様がお母様に似ていらっしゃるわけですから。

帰国生の入試が始まっています。帰国入試では面接試験が行われる学校が多いですから、面接練習をさせていただくこともあります。面接ではいくつかの定番の質問がありますので、それについての答え方の指導をしています。「家から学校までの経路」「小学校の先生の特徴」「中学校でやりたいこと」……などなど。それらの定番の質問のなかに、「尊敬する人」という質問もあります。

面接指導をしながら、私自身が「『尊敬する』って難しいな」と考えることもあります。私が小学生のときには、「野口英世」と答えていました。伝記を読んだことがきっかけではあったのですが、正直に申し上げるとその伝記に書かれている以上のことは知りませんでした。そもそも、小学生の私は「尊敬する」ということそのものがよくわかっていなかったようにも思います。大人になった今、あらためて「尊敬する人」を考えてみても、やはり難しいと思ってしまいます。「見習いたい」と思うような人はいても、「尊敬」というレベルで考えられるかと思うと……。

一方で、「自分に大きく影響を与えた人」と考えると、何人かの顔が思い浮かびます。早稲田アカデミーで仕事をするようになってからは、以前にもブログに書かせていただいた創業社長の須野田誠が、私にとっては非常に大きな存在です。彼の話していた言葉は、記憶に残っているものがたくさんあります。

そして何よりも、やはり両親の存在です。若いころはぶつかったことがたくさんあります。「自分のことをわかってくれない」とすねていた時期もありました。今思えば、親の気持ちをまったく理解しようとしていなかった自分に気が付きます。そんなことを考えている年の瀬です。

この記事をお読みいただいている皆様にも、多かれ少なかれ、そんなご経験があるのではないでしょうか。
お子様と素敵なクリスマス、年末年始をお過ごしください。