
『冬休みの過ごし方』
2025.12.17
先週末から、首都圏でも急に寒くなってきました。帰りの電車を駅のホームで待っている時も、とても寒く感じました。「手袋を持ってくればよかった……」そんなことを考えて、帰ってからコートのポケットに手袋を入れました。
ニュースによると、12月初めに北日本に強い寒波がやってきたそうです。12月に強い寒波がやってくると、日本海側は大雪に見舞われることがあります。海水温度と寒気の影響による現象ですが、進学塾のカリキュラムでは小4の社会で学習する内容です。単にテキストに載っているから覚える、というのではなく、ニュースなどを活用して、実際に起こっている状況と関連付けて考えると理解が深まると思います。
早稲田アカデミー各校舎では、「個別面談会」が行われています。「二学期の学習状況報告」「冬休みの過ごし方」などがテーマとなっているはずです。学年によっては「志望校」についてもお話しさせていただいていることでしょう。そして、いよいよ来週からは「冬期講習会」がスタートします。現学年のまとめをして、新学年への「橋渡し」となる時期ですから、充実した冬を過ごしていただけるように準備を進めています。ご家庭でもお考えいただければということで、今回は冬休みの効果的な過ごし方、学習の仕方について触れさせていただきます。
冬休みというのは、一年のなかでも特殊な時期です。夏休み・春休みも計画的に過ごすことが必要ですが、冬休みは気持ちの面の準備も必要です。そうしないと、学習面でなんの成果も得られないまま終わってしまうことにもなりかねません。一方で、ご家族で過ごす時間も大切な時期になります。さまざまな点においてしっかりとした計画を立てられることをおすすめします。
冬休み期間にはイベントがたくさんあります。お子様にとってはとても楽しいクリスマス。街のイルミネーションやクリスマスツリーの飾り付けもお子様の気持ちをウキウキしたものにしていることでしょう。そして、大晦日にお正月、お年玉におせち料理に……。勉強をするヒマなんてない!というのが、お子様方の本音かもしれません。ただ、この時期にも学習を進めることが大切です。首都圏で実施される入試の一番早い日程は1月10日に解禁される埼玉県私立中入試です(帰国生試験や千葉県私学の第一志望入試は12月から始まっていますが……)。受験生にとって、冬休みは「受験直前期」であり、ラストスパートの時期になるわけです。4年生・5年生になったなら、「受験生の冬」をイメージして、短い冬休みであっても学習に集中する時期や時間を持つようにするべきです。早稲田アカデミーで実施している小学5年生対象の「正月特訓」は、学習面で成績向上を目指すのはもちろんですが、何よりも意識面において「受験生の冬」をイメージさせることを目的としています。受験生になる年の初めに、本気で集中して特訓授業を受けることで、「今年1年頑張っていくぞ」というやる気がつくり出せるのです。
この期間を充実したものにするためには、冬休みの「学習計画表」をしっかりとつくることが大切になります。冬休みは期間が短く、学習以外の予定もたくさんあるでしょう。ですから、まずは学習以外の予定を書き込むところから始めることをおすすめしています。予定の合間を縫って、集中して学習できる時間を確保しておかないと、結局ほとんどまとまった学習ができずに終わってしまうことになるはずです。
また、日本人にとって、お正月はやはり特別な意味を持つものだと思います。日常の会話よりも、元旦という特別な日に交わした会話は覚えていることが多いものです。ここで、1年間の学習の方向性や勉強をしていく意味、将来の目標などについて、ぜひお子様と会話を交わしていただきたいと思います。さらに、計画をつくるなかで、冬休みの目標も同時に設定をしていただければと思います。「冬休みは何を目標に学習を進めるか」がはっきりすれば、お子様自身のやる気も高まるはずです。寒さのなか、頑張るお子様の成長にご期待ください。
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