『走りだせば、もっと遠くに行きたくなる。』
2022.07.06
「走りだせば、もっと遠くに行きたくなる。」 以前の記事に書かせていただいた、今年の早稲田アカデミーの夏のポスターに書かれているキャッチコピーです。校舎などに貼られているポスターは青空をバックに立っている「ちびまる子ちゃん」の絵柄で、その横には「夏に変わるキミの追い風になりたい。」というコピーが書かれています。それとは別バージョンの「夕焼け空の校庭」が背景になっているポスターに書かれているコピーが、今回の題名となっている言葉です。実は、私はこのポスターがとても好きなのですが、各校舎には青空バージョンだけが貼られているので、電車内や駅などでご覧になった方はラッキーかもしれません。
新しいことを始めるとき、自信が持てなくて尻込みをしてしまうとき、一歩踏み出すときには大きなエネルギ-が必要です。「いまのままではよくないな……」「何かを始めてみたいな……」と思っていても、なかなか前に進めないという経験は、誰しもが持っているのではないでしょうか。そして、そのまま「立ち止まってしまっている」ということがあるかもしれません。タイミングを逃して「前に進まなかったことを後悔する」という結果になってしまうこともあるでしょう。
「走りだせば、もっと遠くに行きたくなる。」という言葉は、そんなときに背中を押してくれるように感じるのです。走り始めたときに目指していたものだけではなく、その先にはもっともっと大きく素晴らしいものが待っているはずだから、恐れずにまずは走り始めてごらん……そんなメッセージなのだと思います。
「夏」は子どもが大きく成長する季節です。一歩先へ向けて「走り始める」のには、よいきっかけとなる時期だと、私は思っています。そして、走り始めるときには、どこに向けて走るのかという「目標」が必要になります。夏休みから進学塾での学習をスタートされる方は、小さな目標から始めていただいてよいでしょう。「塾で出された宿題を毎日しっかりやる」というレベルの目標でかまわないのです。その宿題で正解が増えてくれば、もっとがんばりたいという気持ちが芽生えてくることでしょう。
すでに通塾されている方は、いままで「苦手にしていた科目の克服」や「さらに高いレベルの学習」に挑戦してみてください。学習や勉強だけではないと思うのですが、「高いレベルに挑戦し、本気で取り組むこと」で、進むべき道が見えてくると思います。そして、次の目標が見つかるのだと思います。
早稲田アカデミーにおける「夏期講習会」「夏期集中特訓」は、学習カリキュラムを進めることによる「学力向上」の効果だけではなく、お子様がさらなる高みに向けて「一歩踏み出す勇気と力」を身に付けられるものだと、私は考えています。毎日、猛暑が続いていますので体調に気をつけなければならない時期ではありますが、夏を目前にして生徒たちには元気になってほしいと思っています。「今年の夏はがんばろう」、そんな思いで夏を待ち望んでいてほしいのです。
小3・小4くらいまでの場合、「走りだした」お子様と一緒に保護者の皆様も伴走することが必要な場合もあります。ただ、気がつけばお子様はもっともっと先を、さらに遠くまで走り続けていることに気がつく瞬間もくるはずです。私も「走りだそう」としているお子様たちの背中を押して、「走りだした」お子様たちを応援していきたいと考えています。
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