四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『夏休み後半戦』

2022.08.17

早稲田アカデミーでは8月16日(火)から夏期講習会の後期日程がスタートいたしました。
お盆休みの時期には台風8号が関東地方を直撃しました。この時期に「8号」というのは少ないような印象があります。少し調べてみたのですが、8月末までの台風発生数は以下のようになっていました。
2021年 12個
2020年 10個(ただし、8月中に8個も発生)
2019年 12個
2018年 21個
2018年の台風の発生数はかなり多かったようです。その年の生徒で、夏の自由研究のテーマに「東京のハザードマップ」を選んだ生徒がいたことを思い出しました。8月後半も台風や残暑など、気をつける必要がありそうです。例年、夏にいろいろと(勉強だけではなく、プールや家族旅行なども)がんばった分、季節の変わり目のこの時期、体調を崩してしまう生徒がいます。気をつけていただき、「勉強の秋」のスタートにつなげてください。


さて、夏の終わりには「夏の成果」を試すテストが各学年で行われます。小学1・2年生は8月20日(土)に、小学3年生は8月21日(日)に「サマーチャレンジテスト」が行われます。小学4・5年生は8月28日(日)に「小4トップレベル模試」「小5開成中・桜蔭中ジュニアオープン模試」が行われます。また、塾生の方の必修テストである「公開組分けテスト」も9月3日(土)・4日(日)に予定されています。「夏の成果」を試すテストとして位置づけられていますので、お子様も気合が入っていることでしょうし、保護者の皆様も結果が気になるところではないかと思います。「夏にがんばった分だけ、きっと成績も上がってくるだろう……」そんな風に期待されている皆様も多いことでしょう。早稲田アカデミーの夏期講習会でがんばったお子様方は、もちろん学力は確実に伸びているはずです。しかし、その結果が今回のテストで数字として表れるかどうかは、お子様のタイプによっても違いますし、当日のテストによっても変わってくるものです。また、偏差値については、相対評価(他者との比較によってつけられる評価)となります。同じように夏にがんばった生徒同士の比較となりますので、大きな変化はないのが一般的です。逆に偏差値が大きく変わっていなければ、学力は着実についてきているとお考えいただいてもよいでしょう。夏休みに一生懸命がんばっているお子様の姿をご覧になっていた保護者の皆様は、結果が数字としてすぐに出てこないと不安になったり、努力をしていたお子様がかわいそうに思えたりするかもしれません。しかし、がんばった成果は必ずお子様の中に蓄積されているのだとお考えください。


保護者の皆様が「結果の数字だけで判断・評価する」のはよいことではないとご理解いただいていたとしても、お子様方はやはり結果が気になるものです。結果が思うように出なかった場合、ともすれば「夏にあんなにがんばっていたのに……」と学習に対するモチベーションが下がってしまうケースもあります。そういったときには、数字だけではなく答案をしっかりご覧いただき、一学期よりもできるようになっている点を評価してあげていただければと思います。「一学期にはミスが目立っていた国語の知識ができていた」「一学期よりも空欄が少なくなっていた」……きっとそんなところが見つかるでしょう。


この夏の課題はお子様によって異なっていたはずですから、一学期と比較をして「成長した部分」も異なるはずです。「算数の計算ミスをなくす」というような得点や結果に反映されやすい課題を中心に学習してきたお子様であれば、夏の終わりのテストでも結果として成長がみられるでしょう。しかし、「国語の文章を精読する」というような課題を設定していた場合、なかなかすぐには数字としての結果につながらないこともあるはずです。


夏休みの前後にはよく申し上げることなのですが(以前の記事でも書かせていただきました)、夏の終わりに、一番大切なことは「お子様自身が夏にがんばった」という気持ちを抱くことです。テストで好成績がとれれば、それはそれでよいことではあるのですが、万が一そうでなかったとしても、お子様自身が自分で「夏の成長」を感じられるように、ご家庭でも接してあげてください。

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